ホーム > 統計室:市況情報 > 野菜・果実の市況:平成21年  7月 市況情報

市況情報

野菜・果実の市況:平成21年  7月 市況情報

野菜

(入荷動向)7月の主要品目(トマト・キャベツ・きゅうり)は、夏秋野菜の本格的な出廻り時期になったが、梅雨明けが遅かったために生育不良の影響で入荷は前年に比べ85%(入荷量1,593t)と大幅に減少した。
品目別には、青ねぎ・にら・ミニトマト・生しいたけ・なんきん・なが芋は前年を上廻った。しかし、大根・キャベツ・ほうれん草・白ねぎ・レタス・きゅうり・なす・トマト・ピーマン・枝豆・洋にんじん・さつま芋・じゃが芋・玉ねぎは前年を下廻った。なお、生姜はほぼ前年並みで推移した。
(価格動向)総体的に入荷は前年の85%となったが、価格的には前年に比べ111%と1割強で推移した。
品目別には、大根・ほうれんそう・白ねぎ・レタス・きゅうり・なす・トマト・じゃがいも・たまねぎは前年を上廻った。また、キャベツ・青ねぎ・にら・ミニトマト・ピーマン・枝豆・生しいたけ・洋にんじん・なんきん・さつま芋・なが芋・生姜は前年を下廻った。
従って、売上高は前年同期に比べ94%(売上金額30,681万円)と低調な販売となった。

果実

7月の主要品目は、すいか・桃・ぶどう類を主体にハウスみかん・りんご・輸入果実の販売であった。
すいかは昨年好天続きで近年にないスムーズな高値販売であったが、本年は天候不順の影響で品質低下と腐敗果の多発で厳しい販売となった。入荷は前年に比べ85%(入荷量333t)、価格は前年に比べ77%となった。
桃は前半の販売が好調に推移したが、後半は降雨の影響で食味が低下した上、園地での生理落下が増え出荷量が減少した。入荷は前年に比べ97%(入荷量87t)、価格は前年に比べ98%となり入荷減の単価安で推移した。
ぶどう類は、巨峰が着色遅れとなり産地の出荷が出遅れ、デラウェアは潤沢な入荷のため、ぶどう類全体の入荷は前年に比べ104%(入荷量37t)、価格は前年に比較すると84%と安値販売となった。
ハウスみかんは一昨年から昨年まで重油の高騰で各産地共生産量が極減し、入荷量は前年と比較すると49%(入荷量9t)で価格は前年に比べ111%と高値販売となった。
りんごはジョナが主体。入荷は前年に比べ79%(入荷量53t)価格は前年に比べ101%となった。
輸入果実は、柑橘類が入荷増に対し、バナナは入荷減となり入荷は前年に比べ128%(入荷量217t)、価格は前年に比べ85%で安値になった。
総体的には、入荷が前年に比べ95%(入荷量784t)、価格は86%、売上高は16,692万円で前年に比べると81%となり、特に国内品は品質低下、食味不足、下位等級品の割合が高まり平均単価を引き下げた。

主要品目の市況

きゅうり

主力3県の他に高知・長野県産そして山形県産の販売であった。入荷は前年に比べ84%(入荷量117t)と大幅減であったが、価格は前年に比べ132%と大幅な高値で推移した。

トマト

主力3県の他に高知・熊本県産の販売であった。梅雨の長雨、曇天の影響で入荷は前年に比べ74%(入荷量91t)と大幅減であったが、価格は前年に比べ109%と1割弱高値で推移した。

キャベツ

主力3件の他に兵庫県産の販売であった。梅雨が長かったために入荷は前年に比べ73%(入荷量170t)と大幅な減であったにもかかわらず、価格は前年に比べ91%と安値で推移した。

すいか

愛知・石川・鳥取各県の販売であった。前半は天候に恵まれ、まずまずの販売であったが、後半は梅雨明けもままならず曇雨天連続で腐敗果が多発し、入荷減の安値と厳しい販売となった。

ページトップへ