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市況情報

野菜・果実の市況:平成22年  3月 市況情報

野菜

(入荷動向)3月の主要品目(大根・白菜・キャベツ)は、雨と曇天、低温の影響で平年での入荷は減少であるが、昨年が大幅な入荷減だったため、統計上では前年に比べ106%(入荷量1,751t)と若干増となった。品目別には、大根・白菜・ほうれん草・レタス・きゅうり・トマト・ピーマン・たけのこ・生しいたけ・しめじ・えのき茸・洋にんじん・なんきん・さつま芋・じゃが芋は前年を上回った。また、キャベツ・白ねぎ・青ねぎ・なす・ブロッコリー・玉ねぎなどは前年を下回った。なお、にらは前年並みで推移した。
(価格動向)入荷は前年より増加したが天候不順のため、前売りが悪く価格的には前年に比べ98%(kg当り210円)と若干安値で推移した。品目別には、キャベツ・白ねぎ・青ねぎ・にら・ブロッコリー・きゅうり・生しいたけ・なんきん・玉ねぎなどは前年を上回った。また、大根・白菜・ほうれん草・なす・トマト・ピーマン・えのき茸・しめじ・たけのこ・洋にんじん・さつま芋・じゃが芋などは前年を下回った。なお、レタスはほぼ前年並みで推移した。
従って、売上高は単価安にもかかわらず入荷増だったため、前年に比べ104%とまずまずの販売で終了した。

果実

(入荷及び産地動向)柑橘類は、伊予柑が前年を大きく上回ったものの、みかんはほぼ前年並み、他の柑橘類はすべて前年を下回った。りんごもふじ・王林は前年並みであったが、ジョナゴールドは大きく下回った。いちごは天候不順の影響を受け入荷は前年に比べ72%と大きく下回った。キーウィは2割増しとなった。アールスメロンはほぼ前年並みであった。輸入品は、バナナの入荷が前年に比べ181%と大きく伸びたが、柑橘類は前年をかなり下回った。
(価格及び消費動向)依然果実の消費動向は厳しく、価格は伸び悩んでいる。柑橘類は伊予柑の価格が前年に比べ65%(kg当り127円)を筆頭に、入荷減にもかかわらずほとんどの品種が前年を下回った。りんごは、正品率の高さから単価は前年に比べ上回ったが、他の果実が少なかった事にも助けられた。いちごは3割近く数量が落ち込こんだが、単価は前年に比べ110%となった。キーウィは前年を上回り、アールスメロンは大きく落ち込んだ。輸入品はバナナが数量増の中、価格は前年に比べ87%(kg当り150円)と健闘し、柑橘類もほぼ前年並みであった。
そのような状況の中、総体入荷量は454tで前年に比べ97%、総体売上高は前年に比べ89%、総体単価はkg当り302円で、前年に比べ92%で終了した。

主要品目の市況

大 根

主力3県のほか、福岡・岡山県産の販売であった。入荷は前年に比べ135%(入荷量176t)と大幅増であったが、若干低温で推移したため売れ行きは順調で、価格は前年に比べ96%(kg当り68円)と若干安値で推移した。

白 菜

主力3県の他、熊本・愛知県産の販売であった。
入荷は前年に比べ144%(入荷量156t)と大幅増であったため、価格的には前年と比べ70%(㎏当り67円)と大幅安値で推移した。

キャベツ

主力3県のほかに熊本・三重県産の販売であった。入荷は前年に比べ78%(入荷量143t)と大幅減であったが、価格的には前年に比べ111%(kg当り94円)とまずまずの販売で終了した。

デコポン

各地前進出荷となり、数量は前年に比べ93%(入荷量21t)と減少したが、柑橘類の安値には歯止めがかからず、単価も前年に比べ87%(kg単価185円)と低迷した。

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