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市況情報

野菜・果実の市況:平成22年5月 市況情報

野菜

(入荷動向)5月の主要品目(キャベツ・トマト・きゅうり・甘夏)は、雨やど曇天により生育が悪く、入荷は前年に比べ96%(入荷量1,817t)と若干減少した。品目別には、大根・白菜・キャベツ・白ねぎ・レタス・トマト・しめじなどは前年を上回った。また、ほうれん草・にら・きゅうり・なす・ピーマン・えのき茸・洋にんじん・じゃが芋・玉ねぎは前年を下回った。なお、青ねぎ・ブロッコリー・生しいたけ・なんきんは、ほぼ前年並みで推移した。
(価格動向)総体として、準高冷地物の出遅れと曇天による果菜類の減少により、入荷は前年に比べ4%減少したが、価格的には前年と比べ105%(kg当り199円)とまずまずの販売であった。品目別には、ほうれん草・青ねぎ・にら・レタス・きゅうり・なす・ピーマン・えのき茸・しめじ・洋にんじん・なんきん・じゃが芋・玉ねぎは前年を上回った。また、大根・白菜・きゃべつ・白ねぎ・ブロッコリー・生しいたけは前年を下回った。従って、売上高は前年に比べ101%とまずまずの販売で終了した。

果実

(入荷及び産地動向)春先からの天候不順により、あらゆる品目に影響が出た。スイカは小玉傾向や出荷遅れにより入荷は前年に比べ46%(入荷量51t)と大きく落ち込み、メロン類も各品種とも前年を下回った。ぶどう類も施設物の巨峰だけ前年を上回ったが、デラウェアは出荷が遅れ前年に比べ68%と大きく落ち込んだ。りんごも産地在庫が少なく前年に比べ79%であった。柑橘類では、ハウスみかんの入荷が上回ったが、甘夏は前進出荷のため昨年の約半分となった。そのような状況の中、いちごだけが気温の低さに助けられ数量は上回った。輸入果実は、バナナ・キーウィは増加したものの柑橘類は減少した。チェリーにおいては、過去最高の生産量が予想される中、入荷が大きく増加した。
(価格及び消費動向)スイカは、数量が少なかったものの低温や小玉であったため、昨年をやや下回る価格で推移した。しかし、他の果実は不作傾向のため入荷減の単価高となり、富士りんごの単価も前年に比べ126%でほとんどの品目が昨年以上となった。入荷を上回っていたいちごも高値であった。輸入品においては、数量が増加したバナナ・キーウィ・チェリーは昨年を下回ったが、柑橘類は高かった。
総体入荷量は343tで前年に比べ74%、総体kg単価は319円で前年に比べ114%、総体売上高は前年に比べ85%で終了した。

主要品目の市況

キャベツ

主力3県の他に茨城・徳島県産の販売であった。数量的には前年に比べ120%(入荷量181t)と増加したが、価格的には前年に比べ86%(kg当り115円)と安値で終了した。

トマト

主力2県の他に兵庫・愛媛県産・そして高知県産の完熟系トマトの販売であった。数量的には前年に比べ116%(入荷量76t)増加したが、価格的には前年に比べ93%(kg当り237円)と若干安値販売で推移した。

きゅうり

主力3県の他に奈良・宮崎・群馬県産の販売であった。数量的には前年に比べ84%(入荷量136t)と減少したが、価格的には前年に比べ121%(kg当り180円)と2割強の高値で販売を終了した。

甘 夏

愛媛・広島県産の入荷で、前年に比べ57%(入荷量18t)と少なく品質的にも良好だったが、単価は前年に比べ104%(kg当り123円)と微増にとどまった。ただ4月には数量で前年の208%を販売しており、貯蔵管理の問題から前進出荷されていた。

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