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市況情報

野菜・果実の市況:平成22年9月 市況情報

野菜

(入荷動向) 9月の主要品目(キャベツ・きゅうり・トマト)は、8月期の高温、かんばつにより入荷量は前年に比べ88%(入荷量1,518t)と1割強の減少となった。品目別には、白菜・キャベツ・小ねぎ・にら・松茸・しめじ・洋にんじん・なんきんなどは前年を上回った。また、ほうれん草・白ねぎ・青ねぎ・レタス・きゅうり・なす・トマト・ピーマン・生しい茸・じゃが芋・さつま芋・玉ねぎは前年を下回った。なお、大根はほぼ前年並みで推移した。
(価格動向)入荷は高温、小雨により1割強の減少となったが、価格は前年に比べ125%(kg当り241円)と近年にない高値で推移した。品目別には、大根・白菜・ほうれん草・白ねぎ・青ねぎ・小ねぎ・にら・レタス・きゅうり・なす・トマト・ピーマン・洋にんじん・さつま芋・じゃが芋などは前年を上回った。また、キャベツ・生しい茸・しめじ・松茸・なんきんは前年を下回った。なお、玉ねぎはほぼ前年並みで推移した。
従って、入荷量は減少したが単価は高くなり、売上高は前年に比べ110%と上々の成績で終了した。

果実

(主要品目及び入荷動向)春先の低温、猛暑、更に厳しい残暑という異常気象のため、秋果実も大きな影響を受けた。極早生みかんは猛暑のため、着色が進まず半減し、津軽りんごも同様に7割の入荷にとどまった。梨類は春先の天候不順のため不作。赤梨は健闘したものの、青梨が少なく前年の7割の入荷。メロンやスイカといった施設物も6割の入荷だった。柿は、春先に遅霜の被害にあい8割減少した。ぶどう類は、デラウェアが着色遅れの物が出荷されたため入荷が倍増したが、巨峰・ピオーネの大粒系はやや減少した。ハウスみかん・桃・いちじくは8月に出荷されなかったが生育遅れの物が出たため、数量は伸びた。輸入品のバナナ・キーウィは増加したものの、柑橘類は前年を大きく下回った。
(価格及び消費動向)9月以降も総じて果物の単価は高く、入荷減の単価高の状況であった。柿の200%を筆頭に、梨180%、りんご160%、みかん130%、巨峰120%と国産果実は全ての品目で前年を上回った。連休前後には、消費が鈍ったが最後まで高値傾向であった。輸入品は、バナナ・キーウィが昨年の2割安、柑橘類は昨年をやや上回った。バナナにおいては残暑が影響したと思われる。
この様な状況の中、総体入荷量は445tで前年に比べ69%、kg当りの単価は336円で前年に比べ156%、売上高は前年に比べ108%で販売を終了した。

主要品目の市況

キャベツ

主力3県の他に茨城県産の販売だった。入荷は前年に比べ133%(入荷量264t)と大幅に増加したが、価格的には前年に比べ94%(kg当り83円)と若干安値で推移した。

きゅうり

主力3県の他に岡山県・大阪府下産の販売だった。入荷は前年に比べ80%(入荷量87t)と大幅に減少したが、価格的には前年に比べ190%(kg当り292円)と大幅な高値で終了した。

トマト

主力3県の他に熊本県・大分県産の販売だった。果菜の中では、高温、かんばつの影響を受け、入荷は前年に比べ51%(入荷量31t)と大幅に減少したが、価格的には前年に比べ153%(kg当り447円)と近年にない高値で終了した。

20世紀梨

春先の低温により当初より不作と言われていたが、実際の入荷も前年の6割程度となった。単価は前年に比べ185%(kg当り334円)と高値で推移した。食味は、残暑がきつかった事から非常に良く、引き合いは強かった。

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