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市況情報

野菜・果実の市況:平成24年 2月  市況情報

野菜

(入荷動向) 2月の主要費目(大根・白菜・キャベツ)は、寒波の影響と曇雨天のため前年並み以上の入荷になったが、果菜類(トマト・なす・きゅうり・ピーマン他)や葉洋菜類などは不作傾向となり入荷は前年に比べ96%(入荷量1,547t)と若干減少となった。
(価格動向)寒波と曇雨天の影響から価格は前年に比べ103%(kg当り235円)と高値で推移した。品目別には、にんじん・白菜・キャベツ・さつま芋・じゃが芋・玉ねぎなどは前年を下回ったが、大根・水菜・ほうれん草・白ねぎ・青ねぎ・にら・ブロッコリー・レタス・菜の花・きゅうり・なす・トマト・ピーマン・えのき茸などは前年を上回った。
数量増の単価安、数量減の単価高で需要と供給とのバランスが保たれたため、売上高は前年に比べ99%となりほぼ前年並みの販売で終了した。

果実

(入荷及び産地状況)みかんは和歌山県産の貯蔵品がピークとなり前年の176%と順調に入荷された。りんごは産地在庫がさらに少なくなり前年の60~70%と大きく数量が落ち込んだ。いちごは寒波の影響もあり今月になっても一向に増えず先月に続き前年の70%で約33tと大きく減少した。りんご、いちご共に過去に例のない数量となった。中晩柑類は伊予柑をはじめ、デコポンなど各品種とも前年を上回った。アールスメロンは3割減、干柿も東北産地がなく4割減少した。キーウィは前年並みだった。輸入品はバナナが数ヶ月ぶりに前年並みになったものの柑橘類はグレープフルーツ以外減少した。
(価格及び消費状況)いちご、りんごが大きく数量を減らす中、みかんや中晩柑の柑橘類は前年より価格が安いこともあり、入荷増ながら順調な販売だった。りんごは過去にない少ない在庫を背景に高値で販売され、100円売の商材はほとんどなくなった。いちごは入荷が少ないもののスーパーでの価格は398円~498円がほとんどで利益率を無視した安値で販売がされており、消費者にとっては高値のイメージが無かったと思われます。バナナも国内果実が少なかったことが前年並みにつながったと思われます。
この様な状況の中、総体入荷量は381tで前年に比べ111%、売上高は前年に比べ109%、kg単価は346円で前年に比べ98%で終了した。

主要品目の市況

大 根

主力3県(兵庫県・徳島県・鹿児島県)の他に熊本県産の販売だった。入荷は前年に比べ99%(入荷量179t)とほぼ前年並みに近い入荷量だった。昨年が安値だったため価格は前年に比べ23%(kg単価95円)となったがこの価格は通常価格となった。

白 菜

主力3県(岡山県・鹿児島県・長崎県)の他に茨城・兵庫・徳島・熊本県産の販売だった。入荷は前年に比べ124%(入荷量143t)となった。価格は、寒さのため鍋商材としての消費が伸び、前年に比べ93%(kg当り75円)と前年並みの高値で終了した。

キャベツ

主力3県(愛知県・兵庫県・徳島県)の他に、大阪府・岡山・熊本・鹿児島県産・輸入物の販売だった。入荷は前年に比べ128%(入荷量132t)と増加したが、価格は輸入物もあったため、前年に比べ95%(kg当り144円)と100%を下回る結果で終了した。

みかん

和歌山の個選品を中心に販売した。前年に比べ176%の約100tと潤沢な入荷となったが、他の果実(いちご・りんご)の入荷が少ないこともあり順調に販売され、高値だった前年の72%、kg単価202円と健闘した。気温の低さにも助けられ品質は安定していた。

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