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市況情報

野菜・果実の市況:平成24年 5月  市況情報

野菜

(入荷動向) 5月の主要品目(キャベツ・トマト・きゅうり)は、昨年梅雨入りが早まった事と台風2号の影響から降雨もあり野菜の生育に適し、数量も多かったが、今年は朝夕の冷え込みなどで品目によってはバラ付きが目立った。入荷量は、前年に比べ94%(入荷量1,718t)と減少した。品目別には、大根・洋にんじん・白ねぎ・きゅうり・ナス・ピーマン・じゃが芋・なが芋・みょうが・生しいたけ・えのきたけなどは前年を上回った。しかし、白菜・キャベツ・ほうれん草・青ねぎ・にら・ブロッコリー・レタス・トマト・ミニトマト・うすい豆などは前年を下回った。
(価格動向)昨年は放射性物質が野菜から検出され野菜ばなれとなり野菜の単価は安かったが、今年は例年並みの動きとなり、価格は前年に比べ119%となった。従って、売上高は前年同期に比べ112%と増額となった。

果実

(入荷及び産地動向)中心となるべくスイカは熊本県産の不作、愛知県産の出遅れなどが重なり入荷は前年の6割と大きく落ち込んだ。柑橘類はデコポンを筆頭に産地貯蔵品が多く前年の180%と大きく伸びた。ただしその中でハウスみかんのみやや減少した。りんごは産地在庫が60%台と言われる中集荷努力の結果前年に比べ74%となった。いちごは各産地の切り上がりが早くやや減少した。メロン類もスイカ同様不作のため半減、桃やぶどう類の施設物も天候不順のため遅れ減少した。輸入品はバナナ、柑橘類ともほぼ前年並み、キーウィのみチリ産の増加により3割増となった。
(価格及び消費動向)中旬以降日中は気温が高かったものの朝晩は過ごしやすく、スイカは減少した上に価格も前年並みだったが、連休以降販売には苦慮した。その分りんご、いちごは高い水準で安定、柑橘類も甘夏こそ安かったもののハウスみかんは前年並み、デコポンは食味の良さを背景に数量増の単価高と好調な販売だった。輸入品はバナナが2割安、柑橘類も前年並みから1割安と振るわなかった。キーウィは入荷増にもかかわらず単価は前年に比べ95%と健闘した。そのような中、総体入荷量は249tで前年に比べ84%、売上高は前年に比べ98%、kg単価は379円で前年に比べ117%で販売を終了した。

主要品目の市況

キャベツ

主力3県(愛知・兵庫・福岡県)の他に京都府・茨城・岡山・徳島・鹿児島県産の販売だった。入荷は前年に比べ70%(入荷量151t)と減少したが、価格は前年に比べ218%(kg当り120円)と高値だった。

トマト

主力3県(徳島・熊本・愛媛県)の他に兵庫・高知・福岡県産の販売だった。入荷は前年に比べ63%(入荷量62t)と減少したが、価格は前年に比べ196%(kg当り265円)とかなりの高値だった。

きゅうり

主力3県(高知・徳島・鹿児島県)の他に、奈良・熊本・宮崎県産の販売だった。入荷量は前年に比べ107%(入荷量122t)と増量となり、価格は前年に比べ107%(kg当り210円)と高値だった。

甘夏

広島・愛媛県産の販売だった。農協物は先月で終了し業者のみの販売、デコポンなどの中晩柑への改植が進んでおり年々減少傾向となっている。本年は前年の91%と健闘したが品質的には味、棚持ちともに悪かった。

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