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市況情報

野菜・果実の市況:平成29年11月

野菜

11月の野菜は、10月中旬の長雨、その後の大型台風が日本列島に接近した為、露地野菜は冠水や、葉傷み、施設物は日照不足による生育不良が発生し、11月は各品目で供給量が減少した。特に、胡瓜、法蓮草、茄子、ピーマン、レタスなどが高騰した。キャベツ、白菜、トマトも中旬以降は平年より高めの相場で推移したが、全体的には前年同月が極端に単価高であった為、前年に比べると月平均単価は下回る結果となった。

果実

11月の実績においては、販売金額7,875万円(前年比90%)、入荷数量424t(前年比113%)であった。みかんをはじめ主力品目においては、順調に販売され大きな価格変動がなかった。やや遅れ気味の出荷となっていた極早生みかんも11月に入って順調に入荷し、中旬以降、早生みかんにスムーズに切り替わった。食味についても良好で売場も確保され、安定した販売であった。だだ、台風や長雨の影響で、腐敗果の発生や、下級品が多く単価がやや低迷した時期もあった。
りんご類は、生育順調で、食味・着色も良好であったため、販売も安定していたが、小玉傾向が続き単価面では低下した。
柿類においては、長雨の影響を受け出荷が減少した主力の富有柿の単価が大玉を中心に回復したが、小玉やキズ・擦れ果などの発生率が高く、全体的に単価安となった。
バナナやオレンジ等柑橘類を中心とした輸入果実についても順調に販売された。
国内産果実の11月における販売では、入荷数量は安定し順調であったが、小玉果や下級品などの比率が高かったため、単価が伸び悩み販売金額の減少につながった。

主要品目の市況

白菜

11月中旬までは順調な入荷となり、前年よりかなり安めの相場が続いたが、中旬以降は例年より冷え込みが厳しくなり、需要も高まり平年よりは高めの推移となった。

トマト

熊本県産主体の販売で、10月の曇天と冷え込み等の影響で、数量減の単価高で推移した。

みかん

極早生から早生への切り替わりも順調であったため、入荷数量も安定していたが、腐敗果や下級品の発生が単価低迷の要因となった。下旬以降、入荷数量が減少傾向となり、月末あたりから、相場は持ち直し気味である。

りんご

主力であるサンふじの入荷は順調であるが、小玉傾向となっており、全体的な単価は昨年より低下した。
下旬以降のギフト商戦のスタートによって、大玉の相場については堅調である。

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