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市況情報

野菜・果実の市況:平成29年12月

野菜

12月の野菜は、台風21号、22号と10月中旬の天候不順などの影響により、主力品目の供給量が軒並み減少した。
特にレタス類はクリスマス需要期に絶対量が不足し、価格が一段と上昇した。又、白菜、キャベツも不安定な供給となり、前年より3~4割高の市況で推移した。
全体的にも、12月は低温と干ばつ曇天などで生育の停滞が発生し、前年より単価高で堅調な相場展開となった。

果実

12月の実績においては、販売金額1億2910万円(前年比114%)入荷数量356t(前年比87%)であった。主要品目のみかんについて、早生みかんでは、11月に引き続いて食味等品質良好であった為、順調な販売であった。しかし、中生・晩生種へ移る中旬以降、春先の低温、秋の台風・長雨の影響により、急激に減少傾向に転じ、数量減単価高での販売となった。
晩柑類についてはやや遅れたものの贈答向けはハウス栽培中心にまずまずの販売であった。
りんご類では、贈答向けの大玉果が少なく高値で推移したが、相対的に小玉果やスレ・キズ果の発生率が高く、数量減単価安傾向での販売となった。要因としては、秋の台風や長雨による日照不足が考えられる。
柿類についても天候不良の影響でりんご類同様、小玉果や下級品の比率が高く、数量減単価安傾向での販売であった。
いちご類では、スタートは遅れたものの12月上旬頃より出揃い販売も順調であったが、最需要期であるクリスマス前より急激に減少傾向となり、単価が一気に高騰した。ケーキを中心とする業務系からのオーダーへの対応に苦慮する結果となった。また、量販店向けのいちごの数量確保にも年内いっぱい苦労した。

主要品目の市況

レタス

各主力産地ともに台風以降天候不順などにより、生育不良で大幅な供給量不足となり、価格は前年より大幅な単価高で推移した。

ピーマン

各地、天候不良、低温、日照不足等により、出荷量は減少し、価格は高値で推移した。

みかん

早生から中生・晩生への切り替わりにおいて、数量が急激に減少し、中旬以降は高値のまま販売された。

いちご

10日頃までは順調な入荷であったが、業務需要が始まると同時に入荷は急激に減少し、相場が高騰した。年末まで、高値のまま推移した。

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