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市況情報

野菜・果実の市況:平成30年3月

野菜

 3月の野菜は、2月下旬からの気温の上昇と適度の降雨で野菜全般に生育が回復し、これまで高値が続いてた品目である大根、白菜、キャベツ、レタスなどの相場価格が急落し、品目によっては平年価格を割り込む水準まで下げ進んだ。
 人参等など一部の品目では生育が遅れ、月平均単価が前年を上回る品目もあったが、全体的には価格安が目立ち、3月の入荷量は前年並み、単価は前年比1割安での販売となった。



果実

 3月の実績においては、販売金額8,592万円(前年比100%)、入荷数量209t(前年比69%)であった。
柑橘類においては、昨年の開花期や収穫期での低温現象の影響もあって、品目によって出荷数量や品質に大きな差が生じた。
 みかんについては、数量減、単価高傾向は変わらなかった。
 デコポンや伊予柑については食味も良好であった事も影響し、順調に販売された。清見や八朔については、天候不順の為着色遅れ等が発生し、出荷時期がずれ込み昨年を大きく下回る入荷数量となった。
3月を通して晩柑類全体的に不安定な入荷であった為、単価高傾向が続き、販売面においても厳しい時期となった。
 りんご類については、先月同様に数量減、小玉化傾向、単価高となり入荷数量は大きく減少した。また、量販店等における売り場面積についても広がる事もなく販売にも苦労した。
 苺においては、中旬での天候不良の影響で一時的に品質低下が見られたが、概ね品質良好であった為、順調に集荷販売が出来た。

主要品目の市況

レタス

西南暖地の産地中心の入荷となったが、遅れていた生育が気温上昇と共に順調に回復し、入荷数量も増加し、価格も前年の平均単価を割り込む販売となった。

胡瓜

各地、天候に恵まれ潤沢な入荷の中、野菜全体の安値も影響し、安値推移となった。

デコポン

入荷数量においては、ほぼ昨年並みであったが、食味等品質良好で業務筋等からの引き合いもあり、順調に販売出来た。

遅れていた九州地区の出荷も回復し、先月に引き続き品質も良好であり、順調な集荷販売が出来た。

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