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市況情報

野菜・果実の市況:平成30年12月

野菜

12月の野菜は、特に大根、白菜、キャベツ、レタスなど重量野菜類が潤沢な出回りとなったが、前年同月の高騰と比較して、本年度は大幅な価格安の水準で推移し、月平均単価が前年の半値以下となった。
胡瓜や玉葱など一部の品目では不足感が強まり、前年より高値で堅調な相場で推移した。
野菜全般では生育が前進化し、大半の品目が潤沢な出回りとなったが、暖冬の影響で鍋物需要が盛り上がらず動きが鈍く、相場は低迷した状態で推移した。

果実

平成30年12月の実績は、販売金額1億608万円(前年比89%)、入荷数量273t(前年比77%)であった。
本年度12月の販売は、特に上旬における野菜類の高値傾向の影響もあり、嗜好品の要素が高い果実消費がやや鈍る部分が見られた。その為、相場は弱保ち合いで推移し、単価安傾向のスタートであったが、中旬以降は主力のみかんの減少や、いちごのクリスマス需要などの要因で単価高傾向に推移していった。又、夏以降の台風や天候不良の影響を受けた産地の出荷が不安定となり、相場も見通しにくい中旬下旬となった。
輸入果実については、国内柑橘類の数量減、単価高傾向を受け柑橘類の販売が順調であったが、バナナやキウイの販売が苦戦し、全体では、昨年より数量減、単価安となった。

主要品目の市況

玉葱

主力である北海道産が不作であった為、前年に引き続き高値水準で、前年の3割高の単価で推移した。

胡瓜

曇天や冷え込み、なり疲れの為、中旬以降は出荷量が減少し、価格が急騰した為年内は高値での推移となった。

いちご

主力産地である九州地区においては、概ね好天に恵まれ、順調に生育した。その為、前半の入荷は昨年より多くなったが、中旬以降、やや減少傾向となった頃にクリスマス需要期となり、大きく値を上げた。年末は平年並みの相場展開であった。

みかん

主力産地の和歌山県産、愛媛県産の数量減、単価高傾向が中旬以降も続いた。特に台風被害を大きく受けた愛媛県産の早生みかんの入荷が減少した。

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