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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2021年5月

鮮魚

5月の実績は、取扱数量74t(前年比93.3%)、取扱金額6,029万円(前年比93.4%)で収益面については67%と厳しい状況で推移しました。新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の影響で居酒屋、寿司屋等の飲食店の休業により当市場は多大な被害をうけました。同様に産地も影響を受け例年に比べ物量、販売数量共に少なく、浜値も上下で幅があり安定しませんでした。

冷凍魚

5月の実績は、取扱数量17t(前年比207.6%)、取扱金額2,073万円(前年比225.3%)でした。全般的に量販店向けの販売は順調に推移しました。
一方、輸入冷凍魚においては深刻なコンテナ不足に陥っており、現地で4~5月に水揚げした魚が7~8月まで船積みが出来ないという事態になっていました。

加工水産物

5月の実績は、取扱数量9t(前年比92.8%)、取扱金額1,257万円(前年比79.2%)でした。昨年までと比較して海上運賃・人件費・資材費等によるコストアップで製品価格は上昇していましたが、加工製品全般において新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言及び、まん延防止等重点措置の影響による巣ごもり需要により量販店向けについては堅調に推移しました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

前年に高騰した浜値が今年も続いており、その影響で販売も伸び悩んでいました。

真鯛(天然・養殖)

各産地の浜値は上下差があり、安定していない状況でした。
新型コロナウイルス感染症の影響で天然・養殖どちらも安値安定で推移しました。

鰯・鯖

鰯は不漁が続いている影響で浜値が高値で安定していたため、相対販売で対応していました。
鯖については、大きなサイズは数が少なく高値で、小さいサイズは安価ではあるが販売数量は伸び悩んでいました。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカは不漁の影響で浜値が高値安定のため、相対取引で対応していました。
剣先イカはせり売り中心での対応をしていましたが、浜値よりも安価での取引となりました。

貝類・うに

各貝類は販売単価が落ち込んだ影響で浜値は安定しました。
生うには浜値高になった影響で販売は厳しい状況となりました。

冷凍かれい

漁獲量は堅調に推移しました。
中国からの買い姿勢が強く、需要回復傾向がみられました。

冷凍鯖・鰆

ノルウェー産鯖に関しては、新型コロナウイルス感染症の影響で量販店向け定塩商品の販売が順調となり相場は堅調に推移しました。
鰆は新型コロナウイルス感染症の影響で給食及び弁当業者向けの販売が減少し、新物価格は昨年と同じレベルで相場は横這いとなりました。

冷凍えび

ブラックタイガーについては高値で横這い傾向ですが、入荷の見込みがないサイズにおいて業者間での需要が強い状況でした。
今後の価格について急激な変動も考えられるような需要過多の動きとなりました。

ちりめん・煮干し・丸干

入荷は一部始まりましたが大きさについてはバラつきがありました。ウルメいわしも安定して10㎝程度のサイズの入荷がありました。
気候の変化が激しい為、ちりめん、シラスなど梅雨による影響が出始めていました。

汐鮭・汐鯖

定塩製品については原料に引っ張られる形で価格は推移しました。
汐鯖については量販店を中心に堅調に推移しました。

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