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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2022年1月

鮮魚

1月の実績は、取扱数量63t(前年比101.2%)、取扱金額8,442万円(前年比127.6%)でした。
時化の影響で各産地の漁獲量が少なかったため、浜値は高騰しました。販売に関しては、新型コロナウイルス感染症拡大による影響で養殖魚(タイ・ハマチ・カンパチ・ブリ・ヒラメ)の仕入金額が大きく値上げされたことに対し、販売価格は安値傾向だったため、収益面では厳しい状況となりました。

冷凍魚

1月の実績は、取扱数量15t(前年度比86.4%)、取扱金額1,919万円(前年度比104.5%)でした。
国内製品販売の量販店向け商品の引き合いにより堅調でしたが、新型コロナウイルス感染者の急激な増加で外食ルートは全般的に縮小傾向となりました。
今後も新型コロナウイルス感染症拡大による蔓延防止等重点措置等の影響で入荷量が不足する可能性が考えられます。

加工水産物

1月の実績は、取扱数量13t(前年度比190.8%)、取扱金額1,215万円(前年度比101.3%)でした。
新型コロナウイルス感染症拡大による蔓延防止等重点措置等の影響で、全般的に加工品の入荷量が激減しており、相場については原料・製品共に当面は強含みで推移すると予想されます。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

新型コロナウイルス感染症拡大による現地の人員不足等の影響で輸入物の入荷量が減少したため、相場は高値で推移した。それに伴い国内養殖の相場も高値傾向となりました。

真鯛(天然・養殖)

天然は例年と比べ大幅に入荷量が減少しました。
養殖は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で入荷金額の値上げが続き、業務需要の低下等で販売面も延び悩みました。また、各産地の在池量も少なく、今後更に入荷金額が値上げされるのではないかと予想されます。

鰯・鯖

鰯は軽石の影響で入荷量が減少したことにより、浜値高が断続しています。
鯖の取扱数量は安定しましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で量販店等の業務需要が低下し販売数量は延びませんでした。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカは時化等の影響で入荷量の確保が難しく、相場は高値で安定していました。
剣先イカは生の入荷量がほとんどない状況が続いたため、冷凍で代用していました。販売においては仕入金額の高値傾向に対し、販売価格が振るわなかったため、収益面は厳しい状況となりました。

貝類・うに

時化の影響により入荷量が減少したため、高値相場で推移しました。

冷凍かれい

大西洋カラスカレイの漁獲量が順調に推移したため、入荷量は安定していました。国内向けドレス(加工)製品の生産は増えなかったため、相場は強含みで推移しました。

冷凍鯖・鰆

鰆については、中国産が例年並みの安定した入荷量及び相場を維持していました。国内相場は横這いから強含みで推移しました。

冷凍えび

ブラックタイガーについては新型コロナウイルス感染症拡大の影響でインドが引き続き限定的な供給であったため、相場は高値横這いで推移しました。インドネシアは国内越年在庫が少なく、低水準であった事から国内相場は高値横這いとなりました。

ちりめん・煮干・丸干

ちりめん漁は水温が高かった影響で、例年より長い期間の漁があったため、入荷量は安定していました。

汐鮭・汐鯖

新型コロナウイルス感染症の環境下で国内の量販店ルート向けの定塩商品(汐鯖・汐鮭)の販売が順調に推移している一方、海外生産量及び入荷量については激減していました。

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