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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2022年2月

鮮魚

2月の実績は取扱数量53t(前年比85.5%)、取扱金額6,489万円(前年比105.4%)でした。
例年に比べ時化の影響が大きく、入荷量は減少傾向でした。その影響でせりはほとんど行えず、相対の受注に関しても対応することが厳しい状況でした。販売面では新型コロナウイルス感染症拡大の状況悪化による影響で店舗休業が継続したため、注文数量が減少しました。

冷凍魚

2月の実績は取扱数量13t(前年比76.7%)、取扱金額1,748万円(前年比89%)でした。
正月明けから引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大による蔓延防止法等重点措置等の影響で、全般に入荷量が激減していました。

加工水産物

2月の実績は取扱数量18t(前年比152.6%)、取扱金額2,394万円(前年比186%)でした。
業務需要に多少の回復傾向が見られ、量販店ルート向けの販売が順調に推移している一方で、海外加工拠点であるベトナムホーチミン近郊が新型コロナウイルス感染症拡大によるロックダウンの影響で、入荷量が激減していました。

主要品目の市況

マグロ(生・冷凍)

生は天然・養殖共に時化の影響を受け、価格は高値で推移しました。
冷凍は輸入商品の入荷量が減少し、高値で安定した影響で国内物も高値が続きました。

真鯛(天然・養殖)

天然物は活・〆どちらも例年より入荷量は少なく、高値で推移しました。
養殖物は年明けから価格の値上がりが続いているため、販売数量は減少しました。
天然・養殖共に新型コロナウイルス感染症拡大による大きな影響が見られました。

鯖・鰯

鯖・鰯共に時化による影響が大きく、浜値は安定しませんでした。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカは入荷量が少量だったため、浜値は高値で安定していました。
剣先イカは入荷量がほとんどなかったため、冷凍物で対応しました。

貝類・うに

東北・北海道の時化の影響を大きく受け、入荷はほとんどありませんでした。あさりは熊本の偽装問題の影響で各産地の値段が急上昇しました。

冷凍かれい

カラスカレイの漁獲量は堅調に推移しました。春の需要に向け販売が伸長することが見込まれるため、今後は強含みになると予想されます。

冷凍鯖・鰆

「新型コロナウイルス感染症」の環境下で量販店ルート向け定塩商品の販売が順調に推移しましたが、ノルウェーサバは水揚量不足の影響は深刻で、世界的にサバ不足が続いていました。

冷凍えび

インド産のブラックタイガーはインドネシアの春需要に向けて引き合いが入るため、浜値価格は高値横這いで推移しました。ブラックタイガー・バナメイエビ共に今後の相場は強含みで推移すると予想されます。

ちりめん・煮干・丸干

今年のいかなご漁については試験操業は良好でしたが、大阪湾の漁が早くに終了したため、今後は西方面の漁獲量に期待します。

汐鮭・汐鯖

定塩製品については量販店ルートを中心に販売が順調に推移しました。

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