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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2022年10月

鮮魚

10月の実績は、取扱数量60t(前年比81.7%)、取扱金額7,419万円(前年比96.9%)でした。
値上げや時化の影響を受け、量販店や専門店への販売数量は急激な減少傾向が続きました。

冷凍魚

10月の実績は、取扱数量16t(前年比88.3%)、取扱金額2,340万円(前年比107.3%)でした。
輸入冷凍魚は更に円安が進み、1ドル=150円に限りなく近づいた現在では、高値横這いで推移していました。
飲食店や量販店は10月1日より値上げラッシュが続いており、消費の減少傾向が出ていました。
原料相場は各社共にコスト上昇分を販売価格に転嫁すべく進めており、当面は輸入冷凍魚の価格上昇は避けられない状況だと予想されます。

加工水産物

10月の実績は、取扱数量10t(前年比64.2%)、取扱金額1,492万円(前年比95.4%)でした。
フライ製品は、小麦をはじめとした副原料の価格上昇が影響し、高値で推移しました。
魚価の上昇に加え、急激な円安によるコスト上昇が販売価格に転嫁された影響で、量販店において加工水産品全般の販売価格の値上げに繋がっていました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

生マグロは、養殖物の成長が悪かったことに加え、輸入品の入荷数量が減少傾向だったため、高値続きでした。
冷凍マグロは、本マグロ・キハダともに入荷数量が安定せず、仕入価格は高値で推移していました。

真鯛(天然・養殖)

養殖物は、海外への輸出が延びたため、国内販売が伸び悩みました。
各産地の在池量は減少傾向となったため、出し渋りがちでした。

鰯・鯖

鰯・鯖ともに入荷数量が少なく、注文を確保するのが厳しい状況でした。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカは浜値が高く、入荷数量が安定しない状況でした。
剣先イカは、水揚量が悪かったことに加え小型サイズ中心だったため、浜値高が続きました。

貝類・うに

貝類は全般的に入荷数量が少なく、販売単価が浜値についていけない状況でした。
生うには入荷がほとんどありませんでした。

冷凍かれい

現在の円安の動きを考慮すると、今後も高値相場が続くと予想されます。
製品は需要期に向けた供給が不安視されることから、相場は強含みで推移しました。

冷凍鯖・鰆

円安の影響を受け、9月頃から韓国産・中国産ともに仕入価格が上昇しており、今後も価格の上昇は続く可能性が高いと予想されます。

冷凍えび

ブラックタイガーは、年末の業務筋向けの引き合いが増加しました。
バナエイエビの相場は横這いでした。

ちりめん・煮干・丸干

ちりめんの相場は高値横這いでした。

汐鮭・汐鯖

鮭の定塩商品は、原料相場同様に若干の弱含みで推移しました。
円安が進んだ影響で原料価格が上昇しており、それに伴い定塩の製品価格は強含みにて推移しました。

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