鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:平成27(2015)年7月 市況情報
季節商材としましては、鱧、剣先イカの入荷が順調で、月の前半は引き合いも多く、高値安定の相場でしたが、後半は、入荷が需要を上回る入荷過剰になり、下げ相場に転じました。8月になると、北海道からの新物秋刀魚の入荷が本格化しますが、今年は漁模様がかなり悪く、浜値高が予想されます。他の品目においても、養殖魚ではマダイや、台風被害のあったマグロなどで相場高が予想されており、今後厳しい販売環境が予想されます。
全般的に漁獲減少や円安の影響で、高値安定の傾向が続いています。凍魚は、一部魚種を除いて漁獲減少の影響や円安の影響が強く、引き合いも弱くなっているものの、世界的には需要を満たせてない為か、価格は高値安定が続いています。海老類は、養殖物はBTの減産とバナメイの増産予定が果たしてどこまで出荷できるかにかかっています。天然海老は、暖海系の海老は全般的に漁獲少なく高値、冷水系は、南蛮、ボタンエビは供給増で相場弱含みです。来月も、相場動向は大きく変わらないと予想します。
今月は、天気の加減で暑い日が続いた為か、加熱商材を中心に売上がダウンしています。一方、原料事情は国産原料、輸入原料とも好転の兆しが無く、産地としては売上が悪いうえに値上げもしなければという状況になっています。ロシア産の流し網の鮭など政治的な理由で減産のものもありますが、これからの豊漁に期待したいところです。来月も、気温の高い状態が続くと思われ、相場動向は変わらないと予想します。
主要品目の市況
鮪(生・冷凍) |
生鮮物では、インドネシア産他の南方系のメバチマグロ、キハダマグロを中心に、またニュージーランド、オーストラリア産のインドマグロが季節要因で一時的に入荷しました。入荷順調、相場保合でした。冷凍物は、インド洋産のキハダマグロ中心に入荷し、入荷順調、相場保合でした。来月は、前半は盆商戦の絡みで生鮮、冷凍とも全国的に相場が強含みになりますが、盆明け以降は、需要が少なくなることもあり、保合~やや弱含みになると予想します。 |
|---|---|
真鯛(天然・養殖) |
天然真鯛は、産卵を終えて身質がよくなる時期で、入荷少なめ、相場保合~やや強含みでした。来月は、更に身質もよくなることや盆商戦なども有り、入荷少なめ、相場強いと予想します。養殖真鯛は、依然として2kgUPサイズの在池量が少なく、浜値は全体的に浜高が続いています。来月も、状況に大きな変化は無く、大型サイズは相場強く、他のサイズも相場強含みと予想します。 |
鯵、鯖 |
真鯖は、時期的に入荷少なく、入荷はゴマ鯖中心の入荷で、入荷少なめ、相場強含みの相場でした。ゴマ鯖は、500g前後の小型サイズ中心の入荷でしたが、品質良く相場は高値で推移しました。真鯵は、各産地とも入荷少なく、また丸鯵も播州方面など瀬戸内産の入荷が少なかったこともあり、どちらも入荷少なめ、相場やや強含みでした。来月も、今月同様、入荷少なめ、相場やや強含みと予想します。 |
スルメイカ・剣先いか |
スルメイカは、例年ですと4kg25入サイズが中心になっていますが、今年は遅れていて、30入サイズ中心の産地も未だ見受けられます。価格も、3,000円/箱代中心の高値相場でした。剣先イカは、今年は早めのスタートになり、今月は長崎産中心の入荷で、各サイズとも順調な入荷があり、相場は弱い相場でした。来月は、スルメイカは入荷やや少なめ、相場は保合、剣先イカは入荷順調、相場保合~やや強含みと予想します。 |
貝類・うに |
浅利等の2枚貝は、入荷も少なく、荷動きも悪い為、入荷少なく、相場保合でした。サザエは、漁が悪く、入荷少なく、相場強含みでした。帆立貝剥き身は、品質が良くなく、入荷が少ない為、相場は保合でした。北海道、ロシア産のウニは現在は入荷順調、相場保合ですが、盆前後は取り合いになるので相場強くなります。淡路産のウニは、漁模様悪く、入荷少なく、相場強い。来月も続きそうです。 |
冷凍カレイ |
カラスカレイは、近年見たことの無い高値で原料相場が推移しています。入荷、販売とも減少はしていますが止まるところまではいかず、また海外勢の引き合いもそこそこあるようなのと、漁模様も好転が見込めないことや円安の影響もあり、相場は高止まりが続くと予想します。そのほかのカレイ類は、円安の影響で値上げしたものの、落ち着いた相場になっています。 |
冷凍鯖、鰆 |
鯖は、ノルウェーからの輸入品は大型サイズは入荷少なかった為品薄ですが、小型サイズはだぶつき気味のようです。北欧産のサバも、最近では複数の国で漁獲されており、品質もまちまちなことから、物によっては使いにくいものも混じっているようです。新漁が始まり、ロシアへの禁輸が解かれない傾向もあることから、豊漁予想だと値崩れが起きるかもしれません。サワラ、サゴシは、端境期ですが漁獲悪かった為、相変わらずの高値で推移しています。来月も、今月同様の相場と予想します。 |
冷凍えび |
養殖海老は、BTは減産見込みですが、高値で推移していた為か引き合いは余り強く無い状況です。バナメイは、今後搬入量と価格がどこまで下がるかですが、円安の影響もあり、あまり恩恵はなさそうです。天然海老は、暖水系の海老は、漁模様が悪いことや、自国消費の拡大などから相場強含みで搬入少なく、寒水系の海老は、政治要因なども重なり、南蛮、ボタンとも相場弱含みです。 |
ちりめん、煮干、丸干 |
ちりめんは、地元の兵庫県産、淡路産中心の荷引、販売になっていて、kg2,200~1,800円中心のやや高めの相場で推移しています。サイズ、色目がいろいろなものが入荷しており、品質によりけりの相場です。他には愛知県、静岡県産中心の入荷で、サイズの大きいものが多く、価格はkg1,600~1,300円中心の相場でした。煮干は愛媛、広島、香川県産中心の入荷で、中羽~大羽サイズが中心となり、相場はkg1,000から1,600円中心の相場でした。 |
汐鮭、汐鯖 |
汐鯖は、産地によって少ないサイズがあるものの、入荷順調、相場保合でした。鮭鱒は、沖流し網禁漁の影響で、本ちゃん、ロシア産の紅鮭が高騰し、今秋の秋鮭の価格に影響が出ないか心配されています。政治的な影響もあり、この先の鮭鱒の相場は分かりにくい状況です。 |





















