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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:平成28年1月

鮮魚

今月は、前半戦は需要多く、荷動き好調でしたが、後半戦は需要も少なく静かな展開でした。
天然物、養殖物とも浜値が強く、相場も高値相場で推移しました。
来月は、ふぐ、かになどがだんだん減っていき、月末からいかなご漁がはじまる見込みです。
今のところの調査速報では、伊勢湾、大阪湾とも漁獲量は少ないと予想されており、昨年と同等かそれ以上の高値が予想されます。

冷凍魚

年明けから急な円高が進みましたが、年末需要も一段落し、商品によっては一部相場弱含みや、放出品も有るようです。
全般的な相場は高値安定しており、円高効果がでるには時間がかかりそうです。

加工水産物

全般的に荷動き悪く、量販店では年末商材が売れ残ったケースもあるようで、天候や気温にかなり振りまわされた感じとなりました。一方、原料、製品の原価高騰の分の単価の上乗せが、まだ追いついていない状況で、年明けから一部商品が値上げの状況です。春先まで、厳しい状況が続くと思われます。

主要品目の市況

鮪(生、冷凍)

生鮮物は、インドネシア産のメバチマグロ、パラオ産のキハダマグロ中心の入荷で、入荷はやや少なめ、相場は強い~やや弱含みで推移しました。
冷凍物は太平洋産の15~40kg中心の小型サイズのキハダマグロが中心で、入荷順調、相場保合でした。
養殖ホンマグロは、長崎産の入荷があり、入荷順調、相場保合でした。
来月は、生食需要も少なく、入荷はどの品目も少なめな見込みです。

真鯛(天然、養殖)

天然物は、時化が多く、浜値が高騰したため入荷は殆ど有りませんでした。また、年始の引きあいがあり、販売価格は高値で推移しました。養殖物は、年末からの引きあいが続きましたが、浜の方も順調に育ってきた為、在池量はそれなりにあるようです。入荷順調、相場保合でした。
来月以降は、養殖物は浜値の動向に注意が必要でしょう。

鯵、鯖

鯵は、しけが多かったため、丸アジ、平アジとも入荷が不安定で相場はやや強含みで推移しました。来月も、入荷不安定でやや強含みと予想します。
鯖は、宮城、千葉、長崎と各地で漁獲があり、入荷順調、相場やや弱含みで推移しました。
来月は、入荷順調、相場保合と予想します。

スルメイカ、剣先いか

スルメイカは、北海道、東北方面の漁が終漁し、長崎、山口県産中心の入荷となりましたが、関東、中部圏からの引きあいが強く、相場はやや強含みとなりました。
来月も、端境期の為、同様の強含み相場のままと予想します。
剣先いかは、ほとんど入荷ありませんでした。

貝類、うに

貝類は、正月の需要期もおわり、需要も少ないことから相場弱く、売れゆきも鈍い状況です。
来月も、入荷少なめ、相場弱含みと思われます。
うには、需要期も終わり、年末の高値相場から一転し、相場は弱くなってきました。
来月は、時化の影響などで入荷は少ないものの、相場は保合と予想します。

冷凍かれい

からすかれいは、相変わらず高値で推移したままの状況です。
国内の在庫も少なく、しばらくはこのままの予想です。

冷凍鯖、鰆

鰆は、新物の入荷がはじまり、大型サイズは相場弱くなりましたが、それ以外は高値で安定しています。

冷凍えび

ブラックタイガー、バナメイ、天然物のフラワーエビとも、漁が端境期のため、国内搬入は少なく高値のまま推移しています。

ちりめん、煮干、丸干

ちりめんは、淡路産の入荷が多少あり、kg2000円強で販売されていますが、品質的には少し伸びた魚です。
煮干しは、愛媛、香川、広島県産の在庫品の販売で、相場保合でした。
来月は、フルセ(いかなごの親)やシンコの入荷が見込まれます。

汐鮭、汐鯖

汐鯖は、ノルウェー産の8kg18、20入り中心の入荷で、入荷順調、相場保合。国産は原料がないため、入荷殆どなく、相場高騰しています。
汐紅鮭は相変わらず相場高騰したままです。

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