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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2025年2月

鮮魚

鮮魚の実績は取扱数量31t(前年比96.7%)、取扱金額5,246万円(前年比104.3%)で推移しました。
2月度の天然魚の入荷については、度重なる大寒波の襲来により時化が続き入荷が減少しました。
※加工センターでの取り扱い分を含めると取扱数量162t(前年比154.7%)、取扱金額226,352万円(前年比165.1%)で推移しました。

冷凍魚

冷凍の実績は、取扱数量12t(前年比89.4%)、取扱金額2,026万円(前年比88.6%)で推移しました。
輸入冷凍魚については円安の影響にて強含みで推移しました。
特に大西洋のサバ、カナダ(北米)のカラスカレイの価格が高騰しており、フィーレ・切身等の製品価格の相場が高値で推移しました。

加工水産物

加工水産物の実績は、取扱数量9t(前年比55.5%)、取扱金額1,309万円(前年比92.2%)で推移しました。
円安の影響と人件費の上昇により加工食品全般において各メーカーの値上げが続くと予想しています。
更に運賃のコストアップは、物価上昇の原因の一つとなりました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

生:メバチマグロ・キハダマグロは和歌山・沖縄・宮崎等から入荷しました。入荷量は少量でした。
冷凍:インド・大西洋・太平洋から入荷しました。取引価格は前年より安価で推移しました。

真鯛(天然・養殖)

天然:瀬戸内・和歌山・四国方面より入荷しました。取引価格は前年より高値でした。
養殖:愛媛を中心に高知等から入荷しましたが、取引価格は前年より高値でした。

鰯・鯖

イワシ:静岡・四国・三重・富山より入荷しました。入荷量は前年より多く取引価格は前年並みでした。
サバ:入荷量は前年より少なく取引価格は前年より高値で推移しました。

スルメイカ・ケンサキイカ

スルメイカ:富山・山口・長崎・鳥取から入荷しました。入荷量は前年より少なく取引価格も高値で推移しました。
ケンサキイカ:大型サイズの水揚げが減少したことから、入荷量は少なく高値で推移しました。

貝類・うに

ハマグリ:千葉・三重から入荷しましたが、三月のひな祭りがピークです。入荷量は前年並みで取引価格は高値で推移しました。
うに:時化が続いたため、ウニの入荷量は減少し、取引価格は高値で推移しました。

冷凍かれい

原料価格の高騰に伴いフィレ製品も価格上昇の影響を受けたため、需要数が減り、搬入量も減少しました。価格面で厳しい状況が続くと予想しています。

冷凍鯖・鰆

サバ:大西洋のサバ原料については、漁獲量減少の影響から高値で推移すると予想しています。
サワラ:中国産のサワラ新漁は10月から始まりましたが、大型サイズの不漁の影響から高値で推移しました。

冷凍えび

ブラックタイガー:インドネシアの水揚げが少なかったため、強含みで推移しました。サイズ的には大型と小型が品薄状況です。取引価格はやや高値で推移しました。
バナメイエビ:国産在庫も品薄感があり、相場は強含みです。取引価格はやや高値で推移しました。

ちりめん・煮干・丸干

ちりめん:端境期から春に向けて九州・四国方面の新漁が始まります。入荷量は前年より少ない見込みで、品質は普通品質の入荷が主になると予想しています。

汐鮭・汐鯖

汐鮭:原料価格の上昇から今後も製品の値上げが継続すると予想しています。
汐鯖:ノルウェー産原料の入荷数が安定しなかったことから、取引価格は前年より高値でした。

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