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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2021年7月

鮮魚

7月の実績は、取扱数量72t(前年比101.8%)、取扱金額 6,500万円(前年比93.9%)でした。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、専門店及び居酒屋の休業が継続された影響で仲卸業者の販売数量が低下し、収益は前月比72%に低迷しました。セリ販売に関しても同様に販売先への影響がありましたが商品の値段は安値で安定していました。

冷凍魚

7月の実績は、取扱数量24t(前年比169.1%)、取扱金額 2,837万円(前年比158.5%)でした。全般的に海外からの輸入冷凍魚においては、原油高騰の影響で船賃・包装資材・発泡スチロール・ビニール袋等の化成品が値上がりしたため価格は上昇傾向となりました。

加工水産物

7月の実績は、取扱数量11t(前年比92.1%)、取扱金額 1,415万円(前年比72.9%)でした。国内加工品については量販店を中心に販売数量は順調に推移した反面、海外加工品に関しては新型コロナウイルス感染症の影響で海外工場の稼働率が低下しており、供給が追い付いていない状況でした。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

生・冷凍共に浜値は下がることなく厳しい状況で推移し、販売面に関しても新型コロナウイルス感染症の影響で注文が減少し、同様に厳しい状況となりました。

真鯛(天然・養殖)

天然鯛の取扱数量については前年比90%と減少したものの、単価は上がらず価格は昨年よりも低迷しました。
各産地の在池量について減少傾向が見られましたが、出荷状況は安定していました。

鰯・鯖

鯖、鰯共に時化の影響があり取扱数量は減少しました。取扱数量の低下と浜値高の影響で量販店に対する販売数量も昨年に比べ大きく減少しました。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカ、剣先イカ共に浜値高の影響で取扱数量は昨年に比べ減少傾向でした。

貝類・うに

貝類・うに共に産地からの出荷自体が全般的に少なく、その影響で販売価格は高値で安定していました。販売面に関しては新型コロナウイルス感染症の影響で専門店が休業しているため、取扱数量は大きく減少しました。

冷凍かれい

カラスガレイの漁獲量については堅調で、販売面に関しても新型コロナウイルス感染症の影響緩和により中国からの買いが強く、取扱数量は順調に推移しました。

冷凍鯖・鰆

鯖に関してはは新型コロナウイルス感染症の影響はあるものの、量販店ルート向け定塩商品の販売が順調で、相場は原料製品共に強含みで推移しました。鰆は給食、弁当向け等の業務ルートへの販売が減少し、相場は横這いで推移しました。。

冷凍えび

ブラックタイガーは現地相場は強含みで推移していましたが、国内相場は在庫不足の問題はあるものの堅調に推移しました。バナエイエビは量販店向けの荷動きが活発だったため相場は横這いで推移しました。

ちりめん・煮干・丸干

暑さが継続している影響でちりめん漁自体が少なく、漁獲量は減少傾向でした。取扱数量が減少しているものの、北九州の産地からウルメ(11cm以上)の出荷が開始されました。

汐鮭・汐鯖

7月はチリ産銀鮭原料製品の価格高騰により定塩フィレは引っ張られる形で強含みで推移しました。定塩鯖関係では量販店向けを中心に堅調な荷動きでした。

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