野菜・果実の市況:2022年2月
2月の野菜の実績は、取扱数量1,011t(前年比93.7%)、取扱金額18,598万円(前年比128.8%)でした。低温及び干ばつの影響で、野菜は全般的に入荷数量が減少し、単価高で推移しました。さらに、新型コロナウイルス感染症の拡大が中々収まらず、まん延防止等重点措置の影響で業務需要も回復しなかったため、荷動きは鈍化傾向でした。
2月の果実の実績は、取扱数量188t(前年比80.5%)、取扱金額7,507万円(前年比92.7%)でした。2月当初においては、新型コロナウィルス感染症の影響も限定的でしたが、徐々に大きくなり、中旬以降はまん延防止等重点措置の影響等も含め一般消費、業務需要ともに低迷しました。また、輸出入も計画の変更やキャンセルが相次ぎ、入荷が不安定となった影響で、バナナなどの輸入主力品目の取扱数量が減少しました。国内果実について、りんご類は青森県産が天候不順等の影響で産地在庫が少なかったため、入荷数量が減少しました。いちごは主力産地の九州地方が低温や日照不足の影響で入荷数量が少なく、単価高傾向で推移しました。中晩柑類は低温、干ばつの影響で小玉傾向やキズ果等の下級品の発生が多かったことに加え、消費低迷も重なり、単価安傾向で推移しました。
主要品目の市況
玉葱(北海道) |
業務需要の低下に伴い、輸出入計画の乱れ等々が見られたため、販売価格は高値相場で推移しました。 |
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大根(兵庫県他) |
低温及び干ばつ等の影響を受け、入荷数量が減少し、単価高で推移しました。 |
いちご(熊本県、福岡県) |
産地の天候不良のため、入荷数量は2割減となりました。そのため、販売価格は高値基調で推移し、売場の拡大はできませんでした。 |
みかん(和歌山県、徳島県) |
昨年に比べ産地の出荷時期が早かったため、入荷数量は伸びました。しかし、干ばつの影響で小玉傾向やキズ果等の下級品の発生が目立ったため、単価安で推移しました。 |