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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2023年2月

鮮魚

2月の実績は、取扱数量54t(前年比101.5%)、取扱金額6,904万円(前年比106.4%)で推移しました。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響は、全体的に回復傾向に動き出しているものの、天然物の数量不足・浜値高・運賃コスト値上げの影響により業績には結び付きませんでした。注文品での販売が中心となったため、売上面では昨年度を上回っているものの、物量はかなり落ち込んでいました。

冷凍魚

2月の実績は、取扱数量16t(前年比127.1%)、取扱金額2,344万円(前年比134.1%)で推移しました。
特に韓国産のサワラ原料は、水揚げが少ないまま最漁期を終えたことに加え、現地在庫もないため、強含みで推移しました。
また、中国サゴシ原料は、不漁で最漁期を終えたことに加え、為替の影響も大きく、過去にない高値となりました。

加工水産物

2月の実績は、取扱数量12t(前年比67.1%)、取扱金額1,575万円(前年比65.8%)で推移しました。
製品相場は、海外加工の供給体制が正常化・安定化した事に加え、円高基調による安価な製品案内も出始めており、これらの様子見姿勢から製品相場は横這い又は横ばいから弱含みにて推移しました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

海外輸出が増加し国内が品薄となった影響で、生・冷凍共に高値安定でした。
特に養殖物は、大きいサイズがなく、集荷が厳しい状況でした。

真鯛(天然・養殖)

天然物は、例年より減少し、浜値は高値安定でした。
養殖物は、運送費等の経費の上昇の影響で、単価が高値安定で推移しました。

鰯・鯖

鰯・鯖共に近年にないくらいの不漁だったため、鰯・鯖の販売単価は、例年に比較するとかなり高騰していました。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカは、月前半は入荷がほとんどなかったものの、月末の4日程度は各地豊漁状態であったため、入荷量自体は増加したが、単価は上がりませんでした。
剣先イカは、ほとんど生の入荷がなかったため、注文品については冷凍物で対応しました。

貝類・うに

アサリは、北海道中心に順調な入荷量でしたが浜値は高いままで推移しました。
うには、天候が不安定なためほとんど入荷はありませんでした。

冷凍かれい

原料・製品共に引き合いが強く、原料相場は更に強含みで推移しました。
2月の国内は、在庫が滞留気味で推移しました。

冷凍鯖・鰆

ノルウェーサバの海外の買付シーズンが終わり、国内外のフリー在庫が少ない状況下に加え、国産サバが不漁だった影響で、原料を扱っていた加工業者から引き合いが高まっていました。

冷凍えび

搬入コストが上昇しているものの、各社が在庫削減を図っている事から相場は横這いで推移しました。

ちりめん・煮干・丸干

不漁の影響で、ちりめん相場は強含みで推移しました。

汐鮭・汐鯖

定塩製品は、原料同様に各社販売優先の姿勢が強まっており、相場は横這いで推移しました。

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