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市況情報

野菜・果実の市況:2023年2月

野菜

2月の実績は、取扱数量873t(前年比86.3%)、取扱金額14,425万円(前年比77.6%)でした。
1カ月を通して、白菜、キャベツを中心に潤沢な入荷量であったことから、販売単価が安くなり、厳しい販売展開となりました。
土物は、前年を大きく下回る販売単価で推移したことで、スーパーからの発注量が減少しました。
果菜類は、胡瓜を中心に入荷数量が減少し、価格相場は高値で推移しました。

果実

2月の実績は、取扱数量168t(前年比89.4%)、取扱金額6,016万円(前年比80.1%)でした。
中旬頃までは天候に恵まれ、入荷量も順調であったことから、不作で高値水準だった昨年より販売単価は安値傾向となり、安定した価格相場で展開しました。
中旬以降は、寒波や低気温、日照不足等の影響で入荷数量が減少したことから、堅調な価格相場で推移しました。中心品目は、りんご、いちご、柑橘(みかん)でした。昨年は、天候不良のため、入荷数量が激減したりんご類は、平年並みの入荷数量があり、販売単価は安定的に推移しました。いちごは、連休前頃の寒波の影響で入荷数量が大きく減少し、その後の日照不足もあり、入荷数量は減少傾向のまま横ばいで推移し、平年を上回る販売単価の水準となりました。柑橘類では、月前半はみかん中心の入荷となり、徐々に中晩柑(デコポン、清見、八朔等)中心にシフトしました。愛媛県産の伊予柑が不作傾向で入荷数量が減少しましたが、その他品目においては、前年より入荷数量は多く、販売単価は若干安値展開となりました。輸入果実においては、前月同様、世界情勢等の影響で、大きく取扱数量が減少しました。

主要品目の市況

白菜(鹿児島県他)

潤沢に市場流通があったため荷動きが悪く、価格相場は安値で推移しました。

メークイン(北海道)

下等級中心の出荷で発芽の心配もあったため、引き合いが弱く前年を大きく下回る厳しい販売展開となりました。

みかん(和歌山県、徳島県)

和歌山県産は、昨年を上回る入荷量がありましたが、徳島県産については入荷量は減少し、販売数量減、販売単価高の傾向で推移しました。

いちご(長崎県、福岡県)

上旬までは順調な入荷量でしたが、連休前の寒波や日照不足の影響で、入荷量は減少傾向へと推移しました。そのため、徐々に相場は強含みとなり、月末まで続きました。

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