野菜・果実の市況:2023年3月
3月の実績は、販売金額11,899万円(前年比63.2%)、入荷数量645t(前年比67.0%)でした。
2月までの寒波から一転、平年を上回る気温で推移したため、各品目共に潤沢な入荷量があったものの、需要が追い付かず販売数量は全般的に厳しい展開となりました。新型コロナウイルス感染症の影響は全般的に終息に向けて進んでいるものの、小売店等の末端に関しては未だ動きが鈍い状況が見受けられました。
3月の実績は、販売金額5,677万円(前年比74.3%)、入荷数量150t(前年比73.3%)でした。
昨年秋期からの安定した天候の影響で柑橘類の出荷が前倒し傾向となっていたため、産地在庫が不足し、みかん、伊予柑、甘夏の入荷量が大きく減少しました。
りんご類は、産地在庫が昨年よりも潤沢であったため、入荷量が増加したものの、小玉や下級品の発生率が高く、単価安で安定しました。
いちごは、年明けから2月にかけての冷え込みの影響で出荷が大幅に減少し、高値水準となったため、不安定な相場が続きました。
輸入果実は、先月同様に全体的に入荷量が少なく、特にバナナの入荷量は大きく減少しました。一方、レモンやオレンジ等の柑橘類については、やや回復傾向となりました。
主要品目の市況
レタス(兵庫県他) |
産地から潤沢な出荷があったため荷動きが悪く、販売数量・金額共に厳しい状況になりました。 |
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玉葱(北海道他) |
北海道産及び長崎県産新玉葱の出回りが潤沢だった影響で、小売店等の業務需要少なく、販売数量・販売金額ともに厳しい展開となりました。 |
ふじ(青森県) |
不作傾向が見られた昨年に比べて産地在庫が多く潤沢な出回りがあったため、下級品の発生率が高く、月内を通して安値展開となりました。 |
いちご(熊本県、福岡県) |
1~2月の天候不順により、不作傾向となった。高値基調が続き、売り場確保も難しく、厳しい販売動向となった。また、業務需要にも影響を与え、低調なオーダーが続いた。 |