野菜・果実の市況:2023年4月
4月の実績は、取扱数量689t(前年比73.2%)、取扱金額12,382万円(前年比68.1%)でした。
4月期は昨年度に比べ営業日数が2日少ないことに加え、土物、特に玉葱、メークイン類が収穫量の増加により単価安傾向となった影響で、取扱数量、取扱金額共に大きく下回りました。新型コロナウイルス感染症が収束に向かっているものの、全体的に物価の高騰が続いており、消費が鈍い状況が続きました。
4月の実績は、取扱数量137t(前年比78.2%)、取扱金額5,025万円(前年比78.8%)でした。
3月の気温が平年より高く、好天に恵まれた影響で前進出荷傾向が強まっていたため、4月は特に甘夏及びデコポン、いちごにおいて、畑の他品目への植え替えが早く、中旬以降の入荷数量は減少傾向であったものの、気温上昇に伴い商品の品質低下が見られたため、高値傾向とまでいかず、昨年並みの単価となりました。リンゴ類は、産地残量がほぼ昨年並みであった為、順調な入荷量があったものの、小玉傾向であったため取扱金額は減少しました。メロン・西瓜類は、入荷量及び生育について順調であったため、平年並みの販売金額となりました。輸入果実は、世界情勢の影響により主力品目であるバナナの入荷量が大きく減少しました。
主要品目の市況
玉葱(佐賀県) |
市場全体で潤沢な流通量があったため荷動きが悪く、安値相場で推移しました。 |
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南瓜(ニュージーランド) |
流通量が少なく、高値相場で推移しましたが、商品の品質が悪く、棚持ちが悪い状態が続きました。 |
ふじ(青森県) |
産地在庫は昨年並みでしたが、中旬以降に小玉出荷の比率が増えたため、若干の単価安傾向となりました。 |
いちご(熊本県、福岡県) |
上旬は順調な入荷量があったものの、前進出荷傾向の影響により、中旬以降は減少傾向となりました。単価は、気温上昇の影響で伸び悩んだため、下旬にかけて持ち合い相場で推移しました。 |