野菜・果実の市況:平成22年 1月 市況情報
(入荷動向)1月の主要品目(大根・白菜・キャベツ)は、若干雨が少なかった為に、入荷量は前年に比べ96%(入荷量1,648t)と若干減となった。
品目別には、大根・白ねぎ・きゅうり・えのき茸・洋にんじん・さつま芋・じゃが芋などは前年を上廻った。また、白菜・キャベツ・ほうれん草・青ねぎ・にら・ブロッコリー・レタス・トマト・なす・ピーマン・生しいたけ・なんきん・玉ねぎは前年を下廻った。尚、しめじはほぼ前年並みで推移した。
(価格動向)総体的に旱魃傾向で推移したためほうれん草・青ねぎ・にら・レタス・ピーマン・なんきん・じゃが芋・玉ねぎは前年を上廻った。また、大根・白菜・キャベツ・白ねぎ・ブロッコリー・きゅうり・トマト・なす・生しいたけ・えのき茸・しめじ・洋にんじん・さつま芋は前年を下廻った。
従って、売上高は前年同期に比べ95%と低調な販売で終了した。
(入荷及び産地動向)1月の主要費目のみかんは大型共撰が早々に終了したため、入荷は前年割れの88%(入荷量138t)となった。
富士はほぼ青森県産のみとなり産地残量も少なく、入荷は前年割れの72%(入荷量64t)となった。いちごについても寒波の影響などもあり思うように数量が伸びず入荷は前年に比べ87%(入荷量42t)と前年を下廻った。他、中晩柑もほぼ全ての品種で前年を下廻り、干柿については前年の半分の入荷となった。その中でアールスの入荷は前年に比べ138%(入荷量3t)、国産キウィは前年に比べ230%(入荷量11t)と健闘した。輸入品は、バナナが前年を上廻ったものの入荷は前年に比べ165%(入荷量90t)、その他の柑橘類は全て前年を下廻った。
(価格及び消費動向)依然果実の販売環境は厳しく、ほとんどの品種で入荷は前年を下廻った。主要品種であるみかんの価格は前年に比べ62%(kg当たり112円)、いちごの価格は前年に比べ90%(kg当たり961円)とそれぞれ前年の単価を下廻った。富士、干柿は前年を上廻ったものの中晩柑類、アールスは前年を下廻った。輸入品はバナナの価格は前年に比べ64%(kg当たり109円)と低迷し、他の柑橘類もほぼ前年並であった。
果実の総体入荷量は477tで前年に比べ93%、総体kg単価は240円で前年に比べ85%、総体売上は前年に比べ78%で終了した。
主要品目の市況
大 根 |
主力3県の他に長崎・和歌山県産の販売であった。入荷は前年に比べ136%(入荷量164t)と大幅に増加したが、価格的には前年に比べ91%(kg当り70円)と1割安で推移した。 |
---|---|
白 菜 |
主力3県の他、兵庫・福岡県産の販売であった。 |
キャベツ |
主力3県のほかに兵庫・鹿児島県産の販売であった。入荷は前年に比べ59%(入荷量117t)と大幅に減少であったが、価格的には前年に比べ84%(kg当り94円)と大幅高値の前年よりは若干安値で推移した。 |
みかん |
和歌山県産中心の販売となり、その中でも大型共撰が早々に終了し、個選物中心の入荷となった。数量は前年を下廻ったものの、単価は年内同様低水準で推移した。入荷は前年に比べ88%(入荷量138t)価格は前年に比べ62%(kg当たり112円)であった。 |