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市況情報

野菜・果実の市況:平成24年 3月  市況情報

野菜

(入荷動向) 3月の主要品目(大根・白菜・キャベツ)は、曇天と低温気味で推移した事と、依然として果菜類(トマト・きゅうり・ナス・ピーマン・ししとう)の作況が悪く不作が続いているため、入荷は前年に比べ82%(入荷量1,403t)と大幅な減少となった。品目別には、洋にんじん・キャベツ・菜の花・長芋・生しいたけなどは前年を上回った。また、大根・白菜・ほうれん草・青ねぎ・にら・レタス・きゅうり・ナス・トマト・ピーマン・じゃが芋・玉ねぎ・しょうが・えのきたけ・しめじなどは前年を下回った。
(価格動向)価格的には前年に比べ123%(kg当り245円)と高値となった。昨年は東日本大震災及び福島の原発事故で葉物中心に消費が伸びなかったが、本年は回復した。品目別には、大根・白菜・キャベツ・ほうれん草・白ねぎ・青ねぎ・にら・ブロッコリー・レタス・菜の花・きゅうり・ナス・トマト・ピーマン・長芋などは前年を上回った。また、洋にんじん・じゃが芋・
玉ねぎ・しょうが・しめじ類は前年を下回った。
従って、売上高は前年に比べ101%となり数量減の単価高で販売を終了した。

果実

(産地及び入荷状況)柑橘類は表年という事もあり、みかんは前年に比べ129%の32t、伊予柑は233%の28tなど主要品目はほぼすべて前年を上回った。りんごはさらに産地在庫が減少する中で、富士は前年に比べ74%の51t、ジョナゴールドは87%の9.5t、王林においては57%の6tとすべて前年割れとなった。いちごは、20日以降ようやく出荷量が増えたものの中旬までは少ないままで前年に比べ80%の53tとなった。アールスメロンは大きく減少、キーウィは1割減となった。輸入品はバナナが前年を2割ほど上回ったが柑橘類はオレンジ以外減少した。
(価格及び消費動向)柑橘類は総じて多かったものの、果実全体の入荷量の少なさから販売は順調に進み、前年に比べ70~90%の単価で推移した。総じて食味が良かった事も原因の一つと思われる。りんごは入荷減に伴い富士の前年比は180%、kg単価は394円を筆頭に軒並み150%以上となった。いちごも入荷が減少する中、なかなか売価を下げられず前年に比べ124%(kg当り1,160円)と高い水準だった。輸入品は、バナナが前年並み、柑橘も入荷減からほぼ前年をクリアした。品数が少なく売場作りにも苦労したと思われます。
この様な状況の中、総体入荷量は383tで前年に比べ106%、売上高は前年に比べ112%、kg単価は374円で前年に比べ105%で終了した。

主要品目の市況

大 根

主力3県(兵庫・徳島・鹿児島)の他に岡山・福岡県産の販売だった。入荷は前年に比べ71%(入荷量131t)と大幅な減少となった。主力の鹿児島県産が低温の影響から太りが悪く不作となったため、価格的には前年に比べ163%(kg当り122円)と高値販売となった。

白 菜

主力3県(長崎・岡山・兵庫)の販売だった。入荷は前年に比べ62%(入荷量93t)と大幅な減少となった。新物への切り替わりのため、価格的には前年に比べ117%(kg当り119円)と高値販売となった。

キャベツ

主力3県(愛知・兵庫・徳島)の他に、大阪府・岡山・熊本県産の販売だった。入荷は前年に比べ121%(入荷量149t)と大幅な増加となったが、価格的には前年に比べ106%(kg当り103円)と若干高値で終了した。

デコポン

愛媛・広島県産の販売だった。重油の高騰、また単価の低迷により早期の加湿物は大幅に減少、無加湿、露地物が中心となり、2~3月にかけて入荷が増加、3月期は前年の180%の約20tとなった。しかし果実全体の入荷量の少なさもあり、単価は前年並みを維持と非常に健闘した。内容は総じて食味が良かったものの外観に難のある物が多かった。

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