ホーム > 統計室:市況情報 > 野菜・果実の市況:平成24年 4月  市況情報

市況情報

野菜・果実の市況:平成24年 4月  市況情報

野菜

(入荷動向) 4月の主要品目(トマト・キャベツ・きゅうり)は、朝夕の冷え込みと営業日数が2日間少なかったため、入荷は前年に比べ78%(入荷量1,324t)と減少した。品目別には、たけのこ・ブロッコリー・さつま芋・長芋・生しいたけ・えのきたけなどは前年を上回った。また、大根・洋にんじん・白菜・キャベツ・ほうれん草・青ねぎ・にら・レタス・きゅうり・なす・トマト・ミニトマト・じゃが芋・玉ねぎ等は前年を下回った。
(価格動向)秋冬野菜から春野菜へ移行したため、数量減の単価高となり、前年に比べ122%(kg当り229円)となった。品目別には、大根・白菜・キャベツ・ほうれん草・白ねぎ・青ねぎ・にら・ブロッコリー・レタス・きゅうり・なす・トマト・ミニトマト・ピーマン・長芋などは前年を上回った。また、さつま芋・じゃが芋・玉ねぎ・生しいたけ・えのきたけ・しめじは前年を下回った。
従って、今月は営業日数が2日間少なかったことから売上高は前年に比べ96%と下回る結果となった。

果実

(入荷及び産地状況)いちごは出荷量の多い時期が長くは続かず中旬以降減少し、トータルで前年を1割以上下回り不作を裏づける結果となった。
りんごはジョナゴールが前年の74%と健闘したが、富士・王林は半分強という厳しい結果になった。産地在庫が少なく前年の50%という状況で価格が高かった。すいかは2~3月期の寒さにより生育が大幅に遅れ前年の25%の入荷となり、かつてない数量となった。他の瓜類も同様の理由で入荷がなくアールスメロンも6割減となった。柑橘類は甘夏の前年比が132%を筆頭に八朔(はっさく)・清見(きよみ)も前年を上回った。キーウィは前年並みの入荷だった。輸入品はバナナ、柑橘類とも前年を下回った。
(価格及び消費状況)いちごはスーパーでの売価は大きな変動はなく、後半の相場は上がったもののやや高めで販売を終了した。りんごは入荷半減のため軒並み単価高で中には昨年の倍近い物もあった。柑橘類は前年の1~2割安、キーウィは前年並みだった。アールスメロンは8割高となり、すいかも1割高となった。輸入品は数量減にもかかわらずほぼすべての品目で前年を下回った。果物の売場には目新しい物がなく、本来増えてくるはずの瓜類も不作のため増えず、消費が伸び悩んだものと思われます。
その様な状況の中、総体入荷量は280tで前年に比べ82%、売上高は前年に比べ91%、kg単価は387円で前年に比べ111%で終了した。

主要品目の市況

トマト

主力3県(徳島・熊本・福岡)の他に宮崎・高知県産の販売だった。入荷は前年に比べ57%(入荷量25t)と大幅に減少し、価格は前年に比べ191%(kg単価435円)と大幅な高値販売となった。

キャベツ

主力3県(愛知・兵庫・徳島)の他に岡山・福岡・熊本・鹿児島県産の販売だった。入荷は前年に比べ58%(入荷量107t)と大幅に減少し、価格も前年に比べ160%(kg当り117円)と大幅な高値販売となった。

きゅうり

主力3県(高知・鹿児島・徳島)の他に、宮崎・熊本・奈良県産の販売だった。秋冬型から春物への切り替わりのため、入荷は前年に比べ82%(入荷量93t)と減少した。価格は、前年に比べ146%(kg当り231円)と高値となった。

いちご

徳島・熊本・愛媛県産の販売だった。上旬は前年を大きく上回る出荷となり単価も低迷した。しかし、中旬以降数量は減少し、価格は安定した。最終的に数量は前年に比べ88%(入荷量73t)、単価は前年に比べ109%(kg当り808円)だった。品質は20日以降気温の上昇とともに悪化した。

ページトップへ