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市況情報

野菜・果実の市況:平成24年 11月  市況情報

野菜

(入荷動向)11月の主要品目(大根・白菜・キャベツ)は、夏秋物から秋冬物へ切り替わりが早まった。10月、11月は好天に恵まれたが夏秋物の切り上がりが進み、入荷量は前年に比べ84%(入荷量1,349t)と前年度を下回る結果になった。
品目別には、大根・洋にんじん・キャベツ・ほうれん草・白ねぎ・青ねぎ・春菊・きゅうり・なす・トマト・じゃが芋・長芋・玉ねぎなどは前年を下回った。また、れんこん・白菜・にら・ブロッコリー・ミニトマト・ピーマン・さつま芋・生しい茸などは前年を上回った。
(価格動向)大根・白菜・水菜・ほうれん草・白ねぎ・春菊・にら・ブロッコリー・なす・トマト・ミニトマト・長芋・生しいたけなどは高値となったが、洋にんじん・れんこん・キャベツ・青ねぎ・きゅうり・なんきん・ピーマン・さつま芋・じゃが芋・玉ねぎなどは前年より安値になった。
野菜全般的な価格は前年に比べ103%(kg当たり179円)になったが、入荷量の減少から売上高は前年同期に比べ87%と大幅減額で終了した。

果実

(入荷及び産地状況)みかんは裏年であり、早生種に変わった事もあり3割以上の大きな減少になった。今後年末に向けてさらに減少すると思われます。りんごは生育、着色の遅れもあり入荷は前年並み、平年作である事から12月に入荷がずれ込む思われます。柿は豊作のため当月も渋柿、甘柿共に前年の5割増の入荷となった。いちごは平年よりやや遅れているが、昨年が非常に多かったため、約半分の入荷だった。なしは平年並みだったが、アールスメロンは2割減になった。輸入品はバナナが数量減、パインは増加したもののキーウィは半減、柑橘類はグレープフルーツが増加したが、他はすべて減少した。
(価格及び消費動向)果物の消費は決して良くないものの、みかんやりんごは数量が少ない事を背景にみかんは1割増、りんごは高価だった昨年に近い単価で販売された。いちごも業務需要もあり単価は4割増、アールスメロンも2割高だった。しかし柿は豊作のため、2~3割安値になりシーズンを通して安値だった。巨峰群は昨年入荷がなかったが需要も多く、集荷努力をした結果順調な販売だった。輸入品は直接的でないが中国問題が多少影響し、消費が伸び悩んだように思われます。 
このような状況の中、総体入荷量は446tで前年に比べ83%、売上高は前年に比べ82%、kg単価は219円で前年に比べ98%で販売を終了した。

主要品目の市況

大 根

主力3県(兵庫県・徳島県・岡山県)の他に鹿児島県・京都府・石川県産の販売だった。
高冷地の切り上がりが早まったことと、秋冬物が少なかったことから、入荷は前年に比べ76%(入荷量157t)と減少した。価格的には前年に比べ109%(kg当たり61円)と高値販売になった。

白 菜

主力3県(岡山県・茨城県・大分県)の他に鹿児島県・長野県産の販売だった。高冷地物と秋冬物の入荷となり、入荷は前年に比べ101%(入荷量133t)と増加した。価格的には前年に比べ121%(kg当たり52円)となり高値販売で終了した。

キャベツ

主力3県(愛知県・茨城県・兵庫県)の他に岡山県・鹿児島県・徳島県産の販売だった。入荷は前年に比べ77%(入荷量113t)と減少した。価格的には前年に比べ76%(kg当たり47円)と安値になった。

みかん

和歌山県・愛媛県・徳島県産の販売だった。各産地が極早生から早生みかんへと変わり、数量は裏年のため大きく減少した。消費の状況は決して良くないものの、食味が安定してた事もあり、昨年の単価を上回った。入荷量は前年に比べ63%(入荷量128t)、単価は前年に比べ116%(kg単価178円)だった。

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