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市況情報

野菜・果実の市況:平成25年 9月  市況情報

野菜

(入荷動向)9月は、台風17号が鹿児島県に上陸し、台風18号は愛知県に上陸、各地で大雨があったものの入荷量は前年に比べ100%(入荷量1,466トン)と前年並みだった。品目別には、大根・白菜・キャベツ・なんきん・じゃが芋などは前年を上回ったが、洋にんじん・れんこん・水菜・青ねぎ・小ねぎ・にら・きゅうり・なす・トマト・ミニトマト・ピーマン・オクラ・さつま芋・長芋・玉ねぎ・しめじなどは前年を下回る結果になった。
(価格動向)猛暑、雨などの影響から価格的には前年に比べ94%(㎏単価153円)だった。品目別には、洋にんじん・水菜・青ねぎ・小ねぎ・にら・きゅうり・なんきん・なす・トマト・ミニトマト・ピーマン・オクラ・さつま芋・じゃが芋・玉ねぎ・生しいたけなどは前年より高値になったが、大根・白菜・キャベツ・長芋などは前年より安値になった。
従って、売上高は前年同期に比べ94%だった。

果実

(産地及び入荷状況)9月16日に上陸した台風18号の影響により県内産のいちじくは大きな被害を受け、入荷量が前年の38%(入荷量8.3トン)だった。他の産地では大きな被害がなかったもののりんごやナシは小玉傾向だった。ブドウ類は着色不良のため前年の数量を下回った。柿は前年並み、みかんは8月から9月にかけての雨量が多かったことにより生育が早まり、前年を1割上回る入荷だった。
輸入品はバナナが今年も不作のため前年の67%(入荷量26.8トン)と大きく減少、柑橘類もグレープフルーツが前年並みだったがオレンジ・レモンは前年を若干下回った。
(価格及び消費動向)20世紀やりんごは入荷量が少なかったものの小玉だったため単価が伸びず1割から2割安だった。大幅減だったいちじくは売価設定も大きく変えられずやや高値で終了した。柿は前年並みでみかんは今年の内容(特に酸抜け)が良かったことと、昨年より1階級大きいMサイズだったことから、昨年単価を2割以上上回った。今年は表年であり入荷が昨年より多いことを考えても良いスタートとなった。
輸入品は、バナナが入荷減を背景に2割高、柑橘類は浜相場が上がったことにより価格が高騰し、レモンにおいては2倍近くになった。
その様な状況の中、総体入荷量は239トンで前年に比べ69%、売上金額は前年に比べ62%、kg単価は266円で前年に比べ90%だった。

主要品目の市況

キャベツ

主力2県(群馬県・長野県)の販売だった。主力の群馬・長野県産は生育良好だったため加工品向けに対応したことから、入荷は前年に比べ161%(入荷量402トン)となった。価格的には入荷が多かったため前年に比べ61%(kg単価43円)と安値だった。

きゅうり

主力3県(奈良県・大阪府・徳島県)の他に山形・岡山・鹿児島県産の販売だった。長雨の影響から入荷は前年に比べ57%(入荷量33トン)と前年より大幅に減少した。価格的には、前年に比べ168%で数量減の単価高だった。

トマト

主力3県(石川県・徳島県・茨城県)の他に奈良・熊本県産の販売だった。長雨などの影響から入荷は前年に比べ34%(入荷量17トン)だった。価格は前年に比べ164%で入荷減の単価高だった。

20世紀梨

鳥取県・兵庫県産の販売だった。本年の20世紀は春先の低温により生育が遅れ小玉傾向、そのため生産量は減少し入荷量も減少した。ただ雨が少なかったことから糖度は高く食味は非常に良かった。単価は小玉のため前年の2割安で振るわなかった。

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