ホーム > 統計室:市況情報 > 野菜・果実の市況:平成25年 10月  市況情報

市況情報

野菜・果実の市況:平成25年 10月  市況情報

野菜

(入荷動向)10月の主要品目(大根・白菜・キャベツ)は、台風の接近にともなう長雨の影響と夏秋物の末期などで、入荷は前年に比べ91%(入荷量1,413トン)と減少した。品目別には、れんこん・みず菜・ほうれん草・白ねぎ・青ねぎ・小ねぎ・ブロッコリー・きゅうり・なす・ピーマン・じゃが芋・玉ねぎ・生しいたけ・しめじなどは前年を下回った。また、大根・洋にんじん・白菜・キャベツ・なんきん・トマト・ミニトマト・さつま芋などは前年を上回った。
(価格動向)残暑(真夏日)及び雨などの影響から消費は鈍くなり、価格は前年に比べ94%だった。品目別には、大根・キャベツ・ほうれん草・白ねぎ・小ねぎ・トマト・ミニトマト・さつま芋は前年より安値だったが、洋にんじん・みず菜・青ねぎ・にら・ブロッコリー・きゅうり・なんきん・なす・ピーマン・じゃが芋・玉ねぎ・生しいたけなどは高値だった。
従って、売上高は前年同期に比べ85%だった。

果実

(入荷及び産地状況)みかんは表年だが台風などの被害もあり裏年の前年をも下回る入荷量で、前年比は77%の94トンだった。りんごも一昨年ほどではないものの生育遅れや小玉傾向のため1割ほど下回った。柿も月の前半は順調だったが中旬以降は台風の影響を受け減少した。富有柿などの甘柿・平種柿などのしぶ柿ともに前年の70%だった。なし類も不作のため激減、巨峰群やアールスメロンなどの施設物も価格が折り合わず減少した。輸入品はバナナが一部の産地で病気が発生したことにより、少なかった昨年を下回る前年比64%の31トンと厳しい数字になった。柑橘類においても33浜相場が依然として高く積極的な荷引きが出来ず、レモンが前年の82%、バレンシアは55%だった。
(価格及び消費動向)今月は台風などの気象的な影響を受けたため入荷が減少し、その事を背景に単価はほぼ全品目で前年を上回った。みかんにおいては食味が安定していたこと、りんごや柿においては階級が大きかったことも単価につながった。輸入品は原価そのものが高く、バナナ3割高、レモンにおいては倍以上になった。ただ、消費そのものは活発ではなく高値によって入荷が減少した商品もあった。
その様な状況の中、総体入荷量は327トンで前年に比べ64%、売上金額は前年に比70%、kg単価は前年に比べ109%だった。

主要品目の市況

大根

主力3県(青森県・兵庫県・石川県)の他に茨城県・岡山県・北海道産の販売だった。加工品向けに対応したため、入荷は前年に比べ134%(入荷量145トン)となり、価格は前年に比べ43%だった。

白菜

主力産地(茨城県・長野県・山形県)の関東・東北は長雨などの影響で正品が少なく加工向けの対応となった。入荷は前年に比べ170%(入荷量213トン)、価格は、前年に比べ37%で入荷増の単価安になった。

キャベツ

主力3県(群馬県・長野県・茨城県)の他に愛知県・兵庫県・岡山県産の販売だった。加工向けへの対応もあり、入荷は前年に比べ125%(入荷量298トン)となり、価格は前年に比べ73%だった。

みかん

和歌山県・愛媛県・佐賀県産の販売だった。本年産のみかんは表年であるものの夏場の猛暑による生理落下並びに台風被害による減産なども重なり入荷量は前年の77%となる94.2トンで、kg単価は前年の105%だった。雨が多かったものの食味は安定しており腐敗果も比較的少なかった。

ページトップへ