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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:平成26年 8月  市況情報

鮮魚

8月前半は盆需要などもあり、荷動きが好調でしたが、台風11号、12号の影響で急ブレーキがかかった状況になり、天然魚中心に入荷が急減したが、消費地の天候も悪く、売れ行きも低調でした。8月後半は、例年引き合いが悪いのですが、台風や時化(しけ)の影響で入荷が少なかったものの相場はやや弱含みでした。
9月は、サンマ、秋鮭など季節商材の入荷も増えてきて、入荷順調、相場保合からやや弱含みになると予想します。

冷凍魚

冷凍魚全般的に、円安や燃料価格高止まり、需要の増加と漁獲量減少による供給不足が原因で、原料・加工品とも相場強含みの傾向でした。特に、イルミンガー海域の赤魚は、アイスランド船・ロシア船などの対日本向け搬入量が半分以下に激減するため、価格の大幅な値上げや商品の供給が不可能なメーカーも出始めるなど、かなりタイトな状況です。海老も、年末やクリスマス需要のため引き合いが強く、相場は強含みでした。
年末までは各商品とも、価格は強含みの厳しい状況が続くと予想します。

加工水産物

加工水産物全般に、原料価格高騰のため、製品価格の見直しが進んでいます。
9月から秋冬物に切り替わりはじめる練製品も、すり身価格や資材等の値上げの影響で、価格を改定しています。また、燃料費やトラックの慢性的なドライバー不足などが原因で運賃なども改定の傾向が強く、しばらくは厳しい状況が続くと思われます。
これから水揚げが本格化する、秋鮭・さんま・大西洋サバの豊漁に期待したいところです。

主要品目の市況

マグロ(生・冷凍)

生鮮は、養殖本マグロなどの脂物、パラオ産中心の南方のキハダ、メバチマグロ中心の入荷で、入荷順調で相場はやや強含みでした。
冷凍は、冷凍キハダの価格が悪く、また漁模様も悪いため、産地(船)が出荷調整をかけているため、入荷減少、相場は強含みでした。
9月は、生鮮の近海施網物などの入荷もあるため、入荷順調で相場は保合、冷凍は入荷が絞られた状況が続くため入荷減少、相場は強含みになると予想します。

真タイ(天然・養殖)

天然物は淡路島、徳島、和歌山産中心の入荷で、入荷減少、相場は保合からやや強含みでした。山陰や九州の漁模様が悪く、入荷量は全般的に少なめでした。
養殖物は、愛媛産中心の入荷で、入荷順調、相場は保合~やや弱含みでした。
来月も、今月と同じような展開になると予想します。

サバ・アジ

真アジは、京都、四国各産地からの入荷で、入荷は少なめで相場は強含みでした。九州各地の漁模様が悪く、入荷は少なかった。
丸アジは、九州、三重方面からの入荷で、入荷は少なめ、相場は保合でした。
真サバは、九州、三陸方面の漁が少なく、入荷は少なめ、相場はやや強含みでした。ゴマサバは、三重、静岡産の入荷が中心で入荷は順調、相場は保合でした。
来月は、アジは入荷は少なめ、相場はやや強含み、サバはゴマサバから真サバに魚種が変わっていき、入荷順調、相場は保合になると予想します。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカは、北海道、青森産中心の入荷で、入荷は少なめ、相場はやや強含みでした。漁獲量が少なく、産地で冷凍と生鮮の取り合いになっているため、浜値が高い傾向がしばらく続くと思われます。
剣先イカは、長崎、福岡産中心の入荷で、入荷順調、相場は保合でした。
来月は、スルメイカ、剣先イカも入荷順調、相場はやや弱含みになると予想します。

貝類・ウニ

貝類全般に、前半は入荷順調、相場は保合でしたが、台風の影響で漁が止まってしまい、サザエ、アサリ、ウニなど入荷が激減し、相場が高騰した商品がありました。
来月からは、夏物から秋冬物にメニューや商品が切り替わっていきますが、入荷順調、相場は保合になると予想します。

冷凍カレイ

カラスカレイは、新漁がスタートしましたが、それまでの漁獲が悪く持ち越し在庫が少ないため、引き合いが強く、価格は強含みで推移しています。円安傾向が続くと、輸入コストが上昇するため、これからの搬入分の価格も強含みの傾向が続くと予想します。
浅羽カレイなどDAP物(米国産)のカレイ類は、比較的漁模様も良く、国内搬入量もあるため、昨年の価格に円安分のコストを上乗せした程度の価格で推移しています。

冷凍サバ・サワラ

冷凍サバは、ノルウェー産を含め総枠124万トンの大幅増枠があったものの、最初の現地値決めは思ったほど価格が下がらず、日本側は買い発動せずに、価格の下がるのを待ちつつ、夏から秋へと変わり身質が良くなるのを待っている状況です。
国産サバは、原料、フィーレとも品薄感はあるものの、ノルウェーの増枠の影響と、秋漁がそろそろ始まるため、各社在庫ポジションの調整に入ったためか、荷動きが鈍化傾向になっています。

冷凍エビ

ブラックタイガーは、インド産中心に水揚げがあるものの、アメリカ、ベトナムなどの引き合いが強く、価格は産地、国内とも強含みになっています。
例年8月以降、中華圏の旧正月が終わる2月ごろまで、クリスマス、正月などの需要期に入るため、相場は強くなりますが、昨年の高値疲れや、価格高騰による需要減少もあり、穏やかに上昇すると見込まれますが、国内で春先から夏頃の契約玉が少なく、搬入も完了する前に価格が上がり始めたため、安値玉の在庫が少なく、産地相場に追いつくまでは価格は強含みになります。
バナメイも同様、価格は強含み。生食エビの南蛮エビは保合、アルゼンチンはやや強含みなると予想します。

ちりめん・煮干・丸干

ちりめんは、兵庫の淡路島周辺の漁獲が潤沢にあり、先月より多少減ったものの、かえりちりめん中心のサイズで順調に入荷し、相場は保合でした。
来月も、サイズは大きくなってきますが順調に入荷し、相場はサイズに合わせた価格になってくると予想されます。
煮干は、香川、愛媛産の瀬戸内海中心の入荷で、中型から中小型サイズ中心の入荷でした。相場は、kg1,200円~1,000円辺りで推移しており、来月もサイズアップしながらも順調な入荷、相場は保合になると予想されます。

汐鮭・汐鯖

汐サバは、ノルウェー産原料は8㎏12尾~14尾サイズの大型サイズが品薄でした。国産原料は、8㎏16尾サイズ以下の小型サイズが品薄傾向が続いています。
新物原料の搬入もなく、相場は保合で推移すると予想します。
汐鮭は、チリ銀が、ロシアの需要が経済制裁の影響で急増したため、相場が反転上昇したため、相場は弱含みから強含みに変わりました。
この傾向は、ロシアの買付量と、経済制裁の期間次第だと思われます。
紅鮭は、新物原料が小型中心のため、小型サイズは弱含み、メインの8㎏7尾~8尾辺りから大型は保合です。あとは、北海道で始まった秋鮭の漁獲量と相場次第と予想されます。

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