野菜・果実の市況:平成27年12月
12月の野菜は例年より温暖な気温が続いた為、全般的には順調で潤沢な入荷となった。
下旬になっても相場が高騰することもなく高めの気温で推移したため、鍋商材も例年より売れ行きが悪く、又、年末のおせち商材も伸び悩むなど販売環境も良くなく、キャベツ・大根・レタス等の重量品目の価格安もあり、全般的には基調安の相場の展開となった。
異常気象により高温傾向の中すべての果実が前進出荷となった。
又、収穫量が予想外に少なかった事から販売面においては数量減の単価高で推移した。
このような環境の中、食味においてはまずまずで販売には好材料となった。
温州みかんは、11月からの高温多雨の影響で浮皮、腐敗果等々で体質が弱く入荷量は予想を大きく下回った。しかし年末にはりんご類も青森・長野県産ともに正品率が低下し、主力の『ふじ』で入荷が減少し高値市況となった。
主要品目の市況
胡瓜 |
徳島県産:11月からの天候不順による着果不良などの為、例年を上回る単価となった。 |
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キャベツ |
茨城県産:前進出荷で各産地からの供給量が増加した為、例年よりも2割以上の価格安となった。 |
大根 |
兵庫県産:温暖な気温が続いた為、入荷量は前年並みではあったが荷動き悪く、価格は例年より安値の展開となった。 |
いちご |
いちごは前進気味の出荷となったものの産地、品種間のリレー出荷が順調だった為、潤沢な入荷となり、クリスマス業務需要では不足感はなく主流階級も前年に比べ安値単価で推移した。 |