野菜・果実の市況:平成30年1月
1月の野菜は、昨年12月からの高値を継続する形でスタートしたが、中旬には供給量の回復と高値続きの反動により一時は相場も落ち着きつつあったが、下旬には、又、寒波と降雪の影響の為、生育が停滞し全体的に出荷量も減少し、再び相場も上昇した。
特に、白菜、レタス、青葱、大根、キャベツは、前年に比べ大幅な高値となった。
野菜全体では、数量は前年の1割減、単価は3割高での販売で終了した。
1月の実績においては、販売金額8,140万円(前年比110%)、入荷数量225t(前年比78%)であった。
いちごについては、初市より順調に入荷し、食味も良好で単価も落ち着いた為、売り場も確保され需要が高まり販売は好調であった。単価についても一カ月を通して大きな変動が無かった。
りんご類では、年内同様に小玉傾向、キズ等下級品の発生増加で、販売に苦労した。特に月末頃より輸出用の対応の為、その傾向が強まった。その為、尼崎市場においては、主力のふじが昨年の入荷数量を大きく下回った。
かんきつ類についても、昨年末同様に数量減、単価高傾向となった。特に伊予柑、ぽんかんの入荷が昨秋の天候不良や低温の影響で減少した。又、大玉傾向が顕著であった為、量販店対応等に苦労した。みかんについては、年内より遅れていた晩生みかんが入荷していた中旬頃までは数量も順調であったが、貯蔵品にシフトするにつれ徐々に減少傾向となった。単価については、昨年末より引き続いて好調で約3割高で販売された。
主要品目の市況
大根 |
主力産地である長崎県産が年内の長雨や寒波等の影響で、生育不良が発生し、入荷量は約2割減少した為、単価は大幅な高値で推移した。 |
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トマト |
九州産地主体の販売で、年内出遅れていたのが年明けに集中し、数量は増加したものの、気温が低く販売には苦戦した。 |
みかん |
入荷数量においてはやや昨年を下回ったものの、単価については約3割高であった。気温が低く、食味も良好であった為順調に販売された。 |
いちご |
初市より順調に入荷し、大玉傾向で作型も安定しており、相場も大きな変動もなく順調に販売された。 |