ホーム > 統計室:市況情報 > 野菜・果実の市況:平成30年11月

市況情報

野菜・果実の市況:平成30年11月

野菜

11月の野菜は、台風後のまき直し分の急激な出回りと、好天による生育の前進で一気に増量し、多くの品目で相場が下落した。
高冷地の後続産地が出遅れていた葉洋菜類は、11月に入ると潤沢な出回りとなり、キャベツで前年比2割安、白菜で3割安、レタスで7割安となった。
根菜類では、大根の出荷量が増え、相場が下落し5割安となった。果菜類のトマト、茄子、胡瓜は西南暖地の供給が増え、全体に前年の2~3割安で推移した。
野菜全般には、一部の品目以外は日中の気温が高かった為、鍋物商材の引き合いも弱く、消費の低迷が影響し前年の単価を下回る相場での推移となった。

果実

11月の実績は、販売金額6,410万円(前年比81%)、入荷数量310t(前年比73%)であった。
月内を通して天候に恵まれ、気温も平年より高い日が多く、先月に続き果実の出荷においては、前進出荷傾向となった。その為、品目によっては入荷が減少したり、後続品種とのリレー販売がうまくいかなかった物もあった。又、安定した入荷がなされなかった時期においては、相場に大きな変動があり、11月を振り返れば数量減、単価高傾向となった。又、台風の影響を受け出荷数量が減少した品目や、スレ果や腐敗果、病害虫の発生など地域によっては不作となった物もあった。食味については、夏場の高温や初秋の長雨などの影響で果樹類は相対的に満足のいくものではなかった為、消費が停滞気味となった原因の一つと考えられる。

主要品目の市況

玉葱

主力産地である北海道産の不作の影響で入荷量も減少し、単価は前年の3~4割高で推移した。

白菜

茨城県産中心の販売であったが、日中の温度が高く需要が伸びず、前年に比べ3割程度安値での販売となった。

みかん

極早生については、スタートが遅れたものの、好天に恵まれ順調に入荷があったが、早生とのつなぎが合わない産地が目立ち、中旬頃に高値傾向となり、数量減、単価高傾向の要因となった。

ふじ

長野県産においては、夏場の高温、台風や長雨の影響でキズ果やスレ果の発生が目立ち、下級品の出荷割合が増え、販売金額が減少した。

ページトップへ