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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2020年8月

鮮魚

新型コロナウイルス感染症が続いている影響で、数量・価格共に減少傾向が続きました。
産地に関しては、予想より浜値は下がらず、厳しい状況が続きました。
前年に比べ数量・売上等、全体的にやや減少傾向で推移しました。

冷凍魚

輸入冷凍魚については、新型コロナウイルス感染症の影響で工場の稼働率の低下が見られたが、需給のバランスは全般的に取れている状況でした。

加工水産物

新型コロナウイルス感染症の影響で、量販店を中心とした需要は増加していました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

生マグロは、販売価格・数量共に前年比並みで推移しました。冷凍物も、浜値は上下したが、販売価格への影響はありませんでした。

真鯛(天然・養殖)

例年になく、天然鯛は春先より豊漁が続いている為、相場は安値安定が続いていました。
養殖鯛は産地の在池量も多く、例年より浜値、販売価格共に安値が続いていました。

鰯・鯖

鰯などに関しては、小羽イワシ、中羽イワシは例年と変わらない数量・値段で推移していました。大羽イワシは危機的な不漁や海水温の上昇の為、サンマ・鯖等と同じく大幅に数量が減少し、価格が上昇しました。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカに関しては、お盆明けに浜相場は下がったが、月中は高値傾向でした。
剣先イカは、前半は数量も安定し、全般的に安値が続きましたが、月末頃は時化の影響で産地では高値となりました。

貝類・うに

アサリ、ハマグリ等は順調に推移し、サザエは例年に比べ、新型コロナウイルス感染症の影響でバーベキュー等の需要が増加せず、安値が続きました。
生ウニは国内、輸入共に数量不足により浜高値が続きました。

冷凍かれい

相場は若干の減少傾向が見られたが、学校給食が始まった事で、切り身、揚げ物原料等の需要が増えました。

冷凍鯖・鰆

量販店ルート向け、定塩商品や国内加工屋向けは順調に推移しました。
業務用の販売ルートは、新型コロナウイルス感染症の影響で苦戦が続いていました。

冷凍えび

8月のブラックタイガー(インド)は、新型コロナウイルス感染症の拡大で更に悪化し、生産能力が下がったが、需給バランスは取れていました。引き続き工場稼働への影響は続く見通しです。

ちりめん・煮干・丸干

長雨の影響でちりめん漁が不漁となりました。入荷数量はそこそこであったが、後半の価格は2500円以上の高値が続きました。

汐鮭・汐鯖

定塩商品については、価格は横ばいで推移しており、荷動きは量販店向けを中心に今後も好調に推移すると予想されます。

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