野菜・果実の市況:2020年12月
12月の実績は、取扱数量1,113t(前年比102.8%)、取扱金額1億4,730万円(前年比93.9%)でした。
業務需要の低迷、暖冬による鍋物需要の不振が影響し、白菜、キャベツ、果菜類等が前年を下回る単価で推移しました。
一方、大根、ブロッコリー、白葱等が、低温、干ばつの影響により供給減となった為、下旬より相場は上昇しました。全体的には、需要を上回る潤沢な出荷となりましたが、重量物を中心に、相場は低迷しました。
12月の実績は、取扱数量312t(前年比106.2%)、取扱金額1億196万円(前年比106.9%)でした。新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きく、贈答需要や外食を含む業務需要が低迷し、全体的に販売価格が下がったままの市況展開となりました。暖冬の為、前進出荷傾向であった品目の入荷も落ち着き、好調であった家庭内消費も減速ムードとなり、年末まで低調な荷動きでした。また、昨年に比べて小玉傾向であった為、パッケージ販売が目立ち、等階級によって相場にばらつきが出ました。高値な品目が苦戦し、手に取りやすい価格で販売された品目は安定的に消費され、実績では昨年より伸びていますが、営業日数が昨年より一日多かったため、数字的には昨年並みの実績でした。
主要品目の市況
白菜(愛知県・鹿児島県・茨城県) |
愛知県産は、暖冬による消費の冷え込みと潤沢な出回りにより、市況は低迷しました(数量187t(前年比116%)、単価40円(前年比74%))。 |
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大根(兵庫県・長崎県) |
中旬以降、低温、干ばつの影響で供給減となったため、相場は上昇しました(数量90t(前年比111%)、単価69円(前年比105%))。 |
みかん(和歌山県・愛媛県) |
昨年より入荷量はやや増加しましたが、消費は低調であったため、相場は下降傾向でした。特に贈答向けの上位等級の販売は苦戦しました。 |
ふじ(青森県・長野県) |
当初は輸出減少、贈答需要の低迷などから、相場展開は厳しくなると予想されましたが、量販店を中心に手軽な価格の中~小玉の販売が好調で、安定的に推移しました。 |