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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2021年6月

鮮魚

6月の実績は、取扱数量68t(前年比84.6%)、取扱金額5,849万円(前年比80.3%)で、現在も寿司屋等の飲食店は休業している所が多く、中小のスーパーも影響を受け収益は65%と厳しい結果となりました。入荷魚種・数量共に例年をかなり下回る結果となり、月内を通して浜値高で推移し、販売数量は減少しました。

冷凍魚

6月の実績は、取扱数量20t(前年比184.8%)、取扱金額 2,304万円(前年比149.3%)でした。新型コロナウイルス感染症の影響で輸入冷凍品はコンテナ不足が続いており、船に積み込まれるまでの遅延も深刻化していました。今後は冷凍魚全般において厳しい状況がより強まる恐れがあります。

加工水産物

6月の実績は、取扱数量10t(前年比127.8%)、取扱金額1,432万円(前年比83.5%)でした。前年と比較し海上運賃、人件費及び資材費等の原料以外の要素で主要生産国からの製品価格は上昇しました。国内市況についても国内各社の買い付け価格の水準は上昇しており、国内価格は強含にて推移しました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

鳥取産の生マグロの入荷が始まりましたが当市場への影響はありませんでした。通常の和歌山産の養殖マグロは高値で安定していました。同じく冷凍物の相場も安定しており、販売については新型コロナウイルス感染症の影響での休業もあり寿司の注文が少なく厳しい状況でした。

真鯛(天然・養殖)

養殖に関しては助成金により場外からの購入も増加し販売数量は順調に推移しました。
天然に関しては前年よりも入荷数量が若干減少しました。

鯖・鰯

鯖の相場は安定せず、スーパーでの取扱が減ったため販売数量は減少しました。
北海道の大羽からの入荷があったものの、鰯は例年より漁獲量が少なめで浜値高が続いたため、ほぼ相対取引で対応しました。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカは各産地での漁獲量が少なく、高値安定のため相対取引で対応しましたが厳しい状況でした。
剣先イカは月が例年より明るい影響で漁獲量が不足しており、全般的に浜値高で推移しました。

貝類・うに

生うには浜値高が続き、北海道、淡路、四国共に入荷は厳しい状況であった。
あさり・ハマグリ・その他の貝類も新型コロナウイルス感染症の影響で居酒屋からの注文が少なく、販売数量は減少した反面、バイ貝の販売数量は順調に推移しました。

冷凍かれい

各国で新型コロナウイルス感染症の影響が緩和したことで需要回復傾向が一段と鮮明になり買いが強くなった影響で国内相場は強含みとなりました。

冷凍鯖・鰆

鯖については、量販店ルート向けの定塩商品の販売が順調でした。
鰆については給食・弁当等の業務ルートの販売数量が減少し、相場は横這いとなりました。

冷凍えび

ブラックタイガーは高値横這いで推移しました。インドネシアの水揚げが低調で現地相場が上昇していること影響で国内相場は当面高値で安定することが見込まれます。

ちりめん・煮干・丸干

ちりめん・釜揚げシラスは大阪湾・兵庫(淡路)より順調に入荷しました。
うるめに関しては質の良い10cm~12cmの大きさのものに安定してきました。

汐鮭・汐鯖

銀鮭原料の価格高騰により消化は若干鈍化したものの、先月同様に強含みで推移しました。
定塩鯖商品の販売は量販店ルートを中心に順調に推移しました。

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