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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2022年4月

鮮魚

4月の実績は、取扱数量64t(前年比81.0%)、取扱金額7,115万円(前年比103.4%)でした。
各地とも時化の影響により浜値が上昇したため、販売価格と合わず、セリ販売が行えない状態でした。
養殖物も同様に浜値が値上げ傾向となり、販売面について厳しい状況となりました。
また、例年と異なりイカ類はほぼ入荷がありませんでした。

冷凍魚

4月の実績は、取扱数量19t(前年比79.9%)、取扱金額2,484万円(前年比94.0%)でした。
輸入冷凍魚全般の仕入価格が、現地操業コストの上昇及び為替(円安)の影響により大幅値上げとなりました。
今後、円安は更に進行すると予想され、国内現物も限定的なことから、引き合いが強まりました。

加工水産物

4月の実績は、取扱数量36t(前年比216.3%)、取扱金額1,734万円(前年比108.3%)でした。
海外加工品は量販店を中心に販売順調となり、堅調な荷動きでした。
国内加工の塩干品については「蔓延防止等重点措置」が解除され、外食向けの荷動きが回復傾向となりました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

新型コロナウイルス感染症の影響が続き、仕入価格は高値安定でした。

真鯛(天然・養殖)

今月中旬より豊漁だったが、月末になり時化の影響で入荷量が減少しました。
そのため、相場は上下の差が激しく、養殖物は値上げが続いていました。

鰯・鯖

鰯は例年に比べ入荷数量が減少しました。
鯖の漁獲量は安定しましたが、鯖自体に脂がないため、安値安定で推移しました。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカは入荷数量不足のため、販売価格は高値が継続していました。
剣先イカはほぼ入荷がありませんでした。

貝類・うに

貝類及びうには入荷数量がほぼなかっため、販売価格は非常に高値で推移しました。

冷凍かれい

今後円安による運送費等のコストアップが製品価格に転嫁されるものの、春需要に向けて販売数量は堅調に推移すると予想されます。

冷凍鯖・鰆

円安によるコストアップの影響で、切身・フィーレを中心に製品価格が上昇しました。
国内在庫は、引き合いの強いサイズ体から品薄になりました。

冷凍えび

浜値が高値で推移していたことに加え、国内在庫の不足及び円安の進行による先高感により、GW向けの引き合いも増加したため、国内相場は強含みで推移しました。

ちりめん・煮干・丸干

ちりめんの新漁はGW明けに大阪湾、続いて淡路でスタートするため、今後は入荷が期待できます。

汐鮭・汐鯖

量販店向け定塩商品の販売が順調に推移しており、原料価格は引っ張られる形で徐々に強含みに推移しました。

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