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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2022年5月

鮮魚

5月の実績は、取扱数量65t(前年比88.2%)、取扱金額7,561万円(前年比125.4%)でした。
販売面は、GWまで順調に推移していたが、その後急速に販売数量が低迷し、月末までその状態が続きました。
例年と比べ、剣先イカ・天然鯛・その他(旬の魚)の水揚げが少なかったため、各産地も高値安定の状態が続き、集荷に苦労しましたが、販売価格は例年と同程度で推移しました。

冷凍魚

5月の実績は取扱数量15t(前年比90.1%)、取扱金額1,889万円(前年比91.1%)でした。
輸入冷凍魚全般で円安によるコストアップの影響を受け、高値傾向が見られました。
特に鮭関連商品の価格改定については、ロシアのウクライナ侵攻の影響を受け、大幅な値上げとなりました。

加工水産物

5月の実績は取扱数量14t(前年比158.2%)、取扱金額1,533万円(前年比122.0%)でした。
輸入原料を主とする水産加工品については、急激な円安及び原油の高騰により燃料代・化成品関係がコストアップしており、その影響で価格改定が進んでいました。
ベトナム・中国の一部の加工品では新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、入荷の遅れが見られました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

養殖生マグロは、入荷数量は安定していますが、前年末からの高値が続いていました。

真鯛(天然・養殖)

例年に比べ天然鯛は入荷量が激減していました。
養殖鯛は各産地の在池量も激減状態で、仕入単価が安定せず推移しました。

鰯・鯖

鯖は例年と変わらず入荷量は安定していましたが、大きなサイズは少なく、小さなサイズの取扱が中心となりました。
鰯は時化の影響で、販売価格が高値で推移しました。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカは、前年に比べ入荷数量は増加しましたが、浜値は高値で推移しました。
剣先イカは、5月中旬より入荷数量は増加しましたが、それまではほぼ入荷はありませんでした。

貝類・うに

貝類は全般的に高値で推移しました。
うには、北海道方面の時化の影響でほぼ入荷がない状態だったため、相場は高値が続きました。

冷凍かれい

円安によるコストアップの影響を受け、市況はやや強含みで推移しました。

冷凍鯖・鰆

新物供給までは入荷数量が安定しないため、相場は強含みで推移すると予想されます。

冷凍えび

ブラックタイガー、バナメイエビ共にGWに消費が進んだため、販売面では安定しました。
また、円安の影響で今後の輸入エビが高値となることから、国内相場は強含みで推移しました。

ちりめん・煮干・丸干

大阪湾・瀬戸内のちりめん漁がスタートし、入荷数量が順調に推移したため、相場は強含みで推移しました。

汐鮭・汐鯖

原料の高騰に引っ張られる形で、定塩商品の値上がりは継続していました。

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