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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2022年8月

鮮魚

8月の実績は、取扱数量55t(前年比99.0%)、取扱金額7,137万円(前年比130.6%)でした。
今年は海水温が異常に高かったため、水揚量は例年に比べて減少傾向でした。
盆明けからは若干回復傾向になりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響は継続しており、販売については、土曜日及び日曜日はある程度の取扱数量で推移していたものの、その他については非常に厳しい状況が続きました。
生さんま・大羽イワシ等、北海道の水揚げ状況が非常に悪く、入荷はほぼありませんでした。

冷凍魚

8月の実績は、取扱数量18t(前年比85.3%)、取扱金額2,495万円(前年比96.9%)でした。
輸入冷凍魚は、急激な円安の影響等によるコスト上昇分について、販売価格への転嫁を進めていることに加え、国内在庫も少ないことから、市況は強含みで推移しました。

加工水産物

8月の実績は、取扱数量13t(前年比60.6%)、取扱金額1,405万円(前年比104.5%)でした。
海外加工品は量販店・業務筋を中心に販売順調となり堅調な高動きとなっていましたが、急激な円安による価格の上昇により、量販店多種に渡り価格改定が行われたため、業務筋の飲食チェーン店を中心に値上げの傾向が見られました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

生マグロは、養殖物を中心にサイズが小さく、出荷数量は減少傾向でした。
冷凍マグロは、運賃・諸経費のコスト上昇及び単価高騰の影響で、出荷数量が少なく、高値が続いていました。

真鯛(天然・養殖)

天然物は、前年並みの入荷数量で推移しました。
養殖物は、4月から販売価格が値上げしたものの、前年に比べ入荷数量は増加傾向で推移しました。
天然物・養殖物共に今後も値上げは続くと予想されます。

鰯・鯖

鰯・鯖の入荷状況は、前年に比べ若干減少傾向となりました。
単価上昇の影響で、販売数量は例年通りで推移しました。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカは高値安定で推移しましたが、入荷数量は安定しました。
剣先イカは生での入荷がほとんどなかったため、月後半より、取扱数量増加のために冷凍で対応しました。

貝類・うに

貝類は各産地ともに水揚量不足で、特に北海道産の入荷はほとんどありませんでした。
うにの販売単価は高値安定で推移しました。

冷凍かれい

カラスカレイは、切身・フィーレ・ドレスが急激な円安等の影響で高値で推移しました。

冷凍鯖・鰆

ノルウェーサバは安価のヒネ在庫が残っており、当面の間は在庫高・製品安の状況が続くと予想されます。

冷凍えび

急激な円安等によるコスト上昇の影響で、相場は高値横這いで推移しました。

ちりめん・煮干・丸干

ちりめん漁は8月中は休漁状態で、9月12日より本格的に開始されたものの、浜値は高値傾向で、商品は混じりが多く見受けられる状態でした。

汐鮭・汐鯖

鮭・鯖の定塩製品は、原料相場と同様に高値横這いで推移しました。

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