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市況情報

野菜・果実の市況:2022年12月

野菜

12月の野菜の実績は、取扱数量1,131t(前年比92.1%)、取扱金額16,486万円(前年比89.0%)でした。
上旬は、全般的に順調な生育で市場流通量が増加傾向であったことから、販売単価が減少傾向となったため、利益面で厳しい状況となりました。中旬以降は、寒波の影響により、果菜、洋菜類を中心に出荷量が激減したため、単価は上昇傾向が見られましたが、土物に関しては、1カ月を通して安定した単価状況となりました。

果実

12月の実績は、取扱数量227t(前年比104.8%)、取扱金額7,866万円(前年比78.5%)でした。
秋期からの安定した天候が影響したため、概ね良好な生育となり、昨年を上回る入荷量でした。柑橘類は、品目より産地間での生育のバラツキが目立ち、九州及び中四国地区では不作傾向で、近畿地区では豊作傾向でした。価格相場は弱目でのスタートでしたが、年末に向けて徐々に強くなり、最終的には、ほぼ昨年並みの展開となりました。りんご類は、青森県産が順調な入荷数量となり、販売単価は安値傾向で推移しました。贈答用は、やや苦戦気味の価格相場での展開でした。いちごは、中旬頃までは順調な入荷量があり、価格相場も安定していましたが、最需要期であるクリスマス前の寒波の影響で、入荷量が大きく減少したため、価格相場は高騰し、月内のトータルでは入荷量は減少、販売単価は高値となりました。輸入果実は、先月同様に円安や不安定な世界情勢の影響を受けて入荷量が大きく減少し、月内を通して低調な取扱数量が続きました。

主要品目の市況

玉葱(北海道他)

寒波の影響で輸送障害がありましたが、月内を通じて安定した入荷量、価格相場で推移しました。

白菜(鹿児島他)

潤沢な市場流通量により荷動きが悪く、価格相場は安値で推移しました。

みかん(和歌山県、愛媛県)

和歌山県産は、昨年を上回る入荷量がありましたが、愛媛県産の入荷量は昨年の約半分程度になり、全体的には、ほぼ昨年並みの入荷量でした。中旬頃まで価格相場は安定して推移していましたが、下旬より入荷量が大きく減少したため、価格相場は高値傾向になりました。

いちご(長崎県、福岡県)

定植が遅れた産地が多く、中旬頃まで少ない入荷量を予想していましたが、10、11月の天候が良好であったことから、上旬より入荷量が増え、順調な販売が続きましたが、20日以降の業務需要の増加及び寒波の影響により入荷量が大きく減少したため、価格相場は高騰しました。月内では、取扱数量は減少し、販売単価は高値傾向となりました。

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