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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2024年3月

鮮魚

3月の実績は取扱数量34t(前年比87.2%)、取扱金額5,378万円(前年比71.8%)で推移しました。
鮮魚は全般的に前年より入荷量が減少しており、中でもイカ類の入荷量が極めて少なく、これからシーズンを迎えるケンサキ等の新漁に期待しています。
※加工センターでの取り扱い分を含めると取扱数量137t(前年比350.7%)、取扱金額17,461万円(前年比233.2%)で推移しました。

冷凍魚

3月の実績は、取扱数量17t(前年比87.9%)、取扱金額2,668万円(前年比90.8%)で推移しました。
全般的に全体の相場は原油価格の高騰や円安・為替変動の影響を受け、強含みで推移しました。特に需要の高いカラスカレイ、サバ、サワラと言った大衆的な魚は高値を横這いで推移しました。
国内市況においても全般的に高値で推移しており、今後も継続すると予想しています。

加工水産物

3月の実績は、取扱数量14t(前年比94.3%)、取扱金額1,433万円(前年比35.3%)で推移しました。
年明け以降、円安が進んだ影響で海外産の原料加工品においては価格が強含みにて推移しました。
各加工メーカーの値上げについても4月以降改定されることとなり、国内市況においては厳しい状況が続くと予想しています。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

天然:前年と比較して入荷量は増加したものの、取引価格は強含みとなりました。
養殖物:前年より多く入荷しており、相場は落ち着いています。
冷凍物:入荷量が減少しており、取引価格は強含みで推移しました。

真鯛(天然・養殖)

養殖物:入荷量は前年並みで、愛媛から高知中心に入荷しました。
天然物:取引価格は前年並みでした。春らしくなると天然真鯛は、産卵にて色合いは良く、脂がのることから最需要期となります。

鰯・鯖

イワシ:中羽・小羽中心で順調に入荷されましたが、大羽は少ないことから、取引価格は横這いになりました。
サバ:中型中心で入荷量が少ないことから、取引価格は前年より高めで推移しました。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカ:小型の新物の入荷が増えてくる予想でしたが、実際には入荷量は少ない状況で取引価格は強含みで推移しました。
ケンサキイカ:これからの入荷が始まります。

貝類・うに

アサリ:入荷は前年より少ないことから不安定で、取引価格は強含みで推移しました。
アワビ:徳島・山口・長崎産が主体で入荷されましたが、取引価格は高めで推移しました。
ホタテ:前年より入荷量が少なく、価格は強含みで推移しました。
ウニ:時化により入荷が少なく、価格は強含みでした。

冷凍かれい

前年捕獲のカレイから今年度捕獲のカレイに切り替わった時期であったため、国内在庫は品薄の状態でした。取引価格は高値横這いで推移しました。
また、前年対比でもやや高値強含みで推移しました。

冷凍鯖・鰆

サバ:国内サバが少ない為ノルウェー産の需要が高まり価格は強含みで推移しました。
サワラ:前年の入荷量と比べると豊漁となり、在庫は潤沢となりました。最盛期を迎え、海外では安値で取引されているものの、輸入商社からの取引価格は高値横這いが続いています。

冷凍えび

ブラックタイガー:4月ごろに荷揚げした養殖のブラックタイガーが、6月に輸入されるまでの間、価格が強含みの状態が続くと予想しています。前年対比では高値で推移しました。
バナメイエビ:ブラックタイガーと同様に6月まで強含みを予想しています。価格相場は前年よりも高値となりました。

ちりめん・煮干・丸干

煮干:シーズン前で9cm程度に成長しました。
ちりめん:前年よりも捕獲量が少ないため、取扱量が少なくなることが予想されます。今後の九州・四国方面の新漁に期待しています。

汐鮭・汐鯖

汐鯖:ノルウェー・国産共に中型サイズと少なく、取引価格は前年より高値で推移しました。
塩銀鮭フィレ:原料相場にそって製品価格も上昇傾向にあり、荷動きは順調で高値で推移しました。

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