ホーム > 統計室:市況情報 > 鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2024年7月

市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2024年7月

鮮魚

7月の実績は取扱数量30t(前年比90.4%)、取扱金額4,931万円(前年比95.4%)で推移しました。
カツオの入荷量が多く、脂乗りの良い大型サイズが中心に入荷されたため、取引価格は前年より安くなりました。
イカとタコの漁獲量は世界規模で減少しています。全般的に気温上昇等の影響から夏場の魚の水揚げが少なく、前年と比較して取引価格は強含みとなりました。
※加工センターでの取り扱い分を含めると取扱数量130t(前年比400.2%)、取扱金額178,13万円(前年比344.7%)で推移しました。

冷凍魚

7月の実績は、取扱数量19t(前年比112.4%)、取扱金額2,684万円(前年比101.8%)で推移しました。
冷凍魚は、全般的に国内運賃や人件費などの経費が増加したため、各メーカーが価格改定に動いており、中小企業各社の値上げが続きました。

加工水産物

7月の実績は、取扱数量9t(前年比50.0%)、取扱金額1,293万円(前年比82.7%)で推移しました。
漁獲量が少ないことや円安の影響による原料価格の高騰に伴う値上げによって鯖や鮭などの価格が上昇しました。また、漁獲量が減少しているため、イカとタコ製品の価格が強含みとなりました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

生本マグロ:輸入物については、カナダを中心に輸入されました。
養殖:鹿児島・大分・長崎から中心に入荷されました。入荷量は前年並みですが、あらゆる地域で入荷されたため、入荷量が安定し取引価格は前年よりも安くなりました。
メバチ・キハダマグロ:入荷量が減少気味で品質は不安定でした。品質不安定のため、取引価格は前年よりも安くなりました。

真鯛(天然・養殖)

天然:愛媛・兵庫・和歌山から入荷されました。産卵が終わったため、身質が良くなり、体色も美しくなっています。
養殖物:愛媛・高知から1~2kgサイズが中心に入荷されました。入荷量は前年並みで相場は強含みとなりました。

鰯・鯖

鰯:大・中羽イワシは北海道・千葉・三重から入荷されましたが、カタクチイワシは昨年同様、入荷はほとんどありませんでした。取引価格は前年並みとなりました。
真鯖:長崎・佐賀・千葉・宮城・和歌山から入荷されました。時期的に身質が悪く、また入荷もほとんどなかったため、取引価格は強含みとなりました。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカ:大型サイズの入荷がなかったため、取引価格は前年よりも高くなりました。
ケンサキイカ:大型サイズの入荷がなく、中・小型サイズが中心に入荷され、取扱数量が少なかったため、取引価格は前年よりも高くなりました。

貝類・うに

貝類全般の入荷量が少なかったため、取引価格は前年よりも高く、強含みとなりました。
また、うにの相場も北海道・ロシア(北方四島)共に強含みとなりました。

冷凍かれい

国内流通している主なカレイのサイズ(0.5kg~1kg)が不漁により、漁獲量が少なく、高値が続いています。
今後も価格は、強含みで推移することを予想しています。また取引価格は前年よりも強含みとなりました。

冷凍鯖・鰆

鯖:鯖の原料入荷が減少したため強含みで推移しました。
鰆:鰆やさごし製品が高値横這いで推移しました。

冷凍えび

為替の影響を受けやすい商品のため、今後は、強含みになることを予想しています。為替が7月後半に円高方向に向きましたが、今後の見通しは不透明です。

ちりめん・煮干・丸干

ちりめん:兵庫県等から入荷されました。水温上昇によって入荷量は前年よりも少なくなりました。
煮干・丸干:入荷量が減少したため、取引価格は強含みとなりました。

汐鮭・汐鯖

汐鮭:原料相場の上昇に伴い、定塩フィレ等は前年よりも強含みとなりました。
汐鯖:ノルウェーで水揚げされた汐鯖が10月に輸入されることから、国内漁期の9月から12月までは入荷が減少するため、取引価格は強含みとなりました。

ページトップへ