2012年12月の食材
2012年12月の食材【ブリ(鰤)】
「ブリ」はアジ科ブリ属に属し「ヒラマサ」「カンパチ」など日本近海には6種類いると言われています。いずれも古くから日本人に親しまれてきた魚です。「ブリ」は成長に合わせて呼び名が変わり、関西では「ツバス」「ハマチ」「メジロ」「ブリ」の順に呼ばれています。体型は、やや測偏した紡錘形で、背は暗青色、腹は銀白色、体側中央部に黄色の縦帯があります。典型的な回遊魚で九州周辺で産卵し、ふかした稚魚が北海道北部まで北上し、水温の下がり始めた秋ごろから南下始めます。体長は1.2mで約18kgにもなります。また、南下途中もっとも脂肪がのった時期に捕獲されたものを「寒ブリ」を呼ばれ、市場では高値で取引されています。近年、養殖技術の発展にともない、養殖のブリが市場では約80%を占めています。
≪旬≫
12月から2月頃の冬が旬
≪主産地≫
主な産地は日本海側の島根県・鳥取県・長崎県・石川県など。
≪栄養価≫
たんぱく質・脂質・ミネラル・ビタミンB1・ビタミンEなど豊富に含まれています。
脂質には血栓防止や動脈硬化の予防に有効なEPAと脳の活性化を高めるDHAが含まれ、血合いには、肝臓を強化するタウリンが多く含まれています。
≪選び方≫
目が澄んで魚全体が太り、体側の黄色い線が鮮明なもの。切り身は、血合いの色が鮮やかな色をしているものを選ぶと良いでしょう。
≪主な食べ方≫
刺身、塩焼き、照り焼き、ブリ大根、鍋料理など色々な料理にご使用できます。
≪保存方法≫
切り身の場合は、水けを拭き取り一切れずつラップに包み、冷蔵庫に保存します。また、この方法で冷凍もできますが、なるべく早めに使いましょう。一匹丸ごとの場合は、エラや内臓を取り除き、小分けして保存しましょう。