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市況情報

野菜・果実の市況:平成28年2月

野菜

野菜は厳しい冷え込みや降雪の影響で、秋冬作から春作への移行がうまくできず供給量が減少した品目が多かった。
単価高が目立ったのは馬鈴薯で北海道産の残量が少なく、又、長崎県産・鹿児島県産も冷え込み等の影響で少なく、前年より8割高となった。胡瓜も曇天の影響で生育が停滞し、中旬以降単価が上向いた。全体的には野菜の主力品目が単価高で推移した。

果実

本年はうるう年で営業日数が1日多い販売日であったが、昨年を下回る実績となった。
厳しい冷え込みや降雪の影響で販売環境も思わしくない中、果実全般に供給量が少なく、数量減の単価高で推移した。みかんは、昨秋の高温多雨の影響で体質が非常に弱く、貯蔵量も例年なく少なく、2月に入っても出回り量が一段と減少し、高値販売が続いたが売れ行きは悪くなかった。
りんご類もみかん同様異常気象の中暴風の影響で樹上損傷を受け、下位等級品の割合が高かったが富士で前年並みの平均単価を確保した。苺は年内の前進出荷や天候不順により1月期同様大きなピークもなくダラダラ出荷となり前年を大幅に下回る入荷量となり、高値で推移した。

主要品目の市況

白菜

下旬に秋冬産地の終了が近づき、供給量が伸び悩んだ為、後半には価格高となった。

馬鈴薯

北海道産の残量が少なく、例年よりかなりの価格高で推移した。
後続の鹿児島・長崎県産は、冷え込み等の天候の影響で出遅れ供給量が少なかった。

トマト

熊本中心に、長崎・兵庫県産が出揃い中旬までは冷え込みの影響等により販売は苦戦したが、下旬以降気温も高かった為、価格回復、単価高となった。

デコポン・八朔

中晩柑類は出荷ペースが大幅に前進化し、又、生育期に天候不順に見舞われた為小玉果傾向となった。デコポンは2L(20玉)級が中心となり次にL(24玉)級となり、八朔はL級中心で、次にM級となった。全般に酸抜けか良く食味もまずまずで、果実全般数量減により高値相場の販売展開となった。

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