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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:平成28年2月

鮮魚

今月は、全般的にしけの日が多く、天然物のマアジ、サバ、近海物を中心に浜値高の相場が続いて、入荷量は減少気味でした。
養殖物のマダイ、カンパチ、ハマチは年末までの産地側の値上げは一段落したものの、依然として浜値は高値にはりついたままの状況です。
今月で鍋物商材の魚はフグなどを中心にだんだん販売が無くなり、来月はいかなご中心の展開の予想ですが、今年は水温が高く、生育が遅れている分、小さいサイズで遅れ気味のスタート予想です。

冷凍魚

凍魚関係は、鰆フィーレの大型サイズなどの一部商材に相場強含みのものがあるものの、全般的には、入荷量は少なく、品薄感があることもあり、相場は高値安定でした。
来月も、一部在庫整理品を除いては、同様の展開と思われます。

加工水産物

冬物商材が今月で終売し、春物商材へと切り替えていく時期ですが、今年は冬物商材の荷動きが全般に悪く、また、春物商材が売れるにはいまいち寒いという、どっちつかずの展開になりました。
一方、ボイル蛍烏賊やフルセがスタートしたものの、漁模様が悪く高値張りつきになってしまいました。
また、来月はじまるイカナゴも、試験引きの結果は最悪で、厳しい販売になりそうです。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

生鮮物はパラオ、インドネシア産中心の入荷で、入荷順調、相場保合でした。
冷凍物は、インド洋物、静岡産中心の入荷で、サイズは20~40kg台、入荷はやや少なく、相場はやや強めの相場でした。
来月は、産地状況に大きな変化は少なく、生鮮物はキハダ、メバチを中心に入荷が増える見込みですが冷凍物は、入荷少なめ、相場強含みを予想します。

真鯛(天然・養殖)

天然物は、時化が多く、漁獲が少なかったため、入荷少なく相場強かった。
来月は、天候が回復したら入荷は増えてくると思われます。
養殖物は、在庫調整も一段落し各サイズとも在池している状況で、浜値が強いため在庫がだぶつき気味ですが、売れゆきも鈍く、値下げまでには至らない状況です。
来月は、需要は見込めるものの、価格次第では売れゆきが鈍いかもしれません。

鯵、鯖

アジは、時化が多く、マアジ、丸アジとも入荷少なく、相場強含みでした。
来月は、天候次第では入荷は増え、入荷やや少なめ、相場保合と予想します。
サバは、各地から入荷があるもののサイズの小さいものが多く、大型サイズは高値になりました。
来月は、天候次第では入荷は増え、入荷やや少なめ、相場保合と予想します。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカは、山口、長崎産中心の入荷で、入荷少なく、相場強かった。
昨年から漁模様が悪く、生鮮、冷凍とも足りない状況なので、しばらく高止まりの相場が続くと思われます。
剣先イカは、殆ど入荷が有りませんでした。

貝類・うに

貝類は、牡蠣が中心の入荷で、入荷順調、相場やや弱含みでした。荷動きが悪く、時化などで魚の入荷が少ないのに相場が出にくい状況でした。
来月は、牡蠣はそろそろシーズン終了のため相場弱含みに。あさりや蛤などの2枚貝が中心になるでしょう。
ウニは、ロシア産中心の入荷で、天候により入荷が大きく左右され、天候がいいときは入荷多く、相場弱含みでしたがしけが続くと、入荷少なく相場強含みの高低差のある相場でした。

冷凍カレイ

カラスガレイは、相場に大きな動きもなく、高値のまま推移している。

冷凍鯖、鰆

サバは、国産原料は底をつきかけていて、代替でノルウェーサバを販売している。
鰆は、小型サイズは保合、大型サイズは弱含み。

冷凍エビ

養殖物は、端境期で若干の上げ相場に。5月ぐらいまではこのままの見込み。

ちりめん・煮干・丸干

国産ちりめんは、兵庫県産の在庫分の販売と、鹿児島県産が瞬間だけ水揚げがあり、kg2000円前後の相場でした。輸入ちりめんは、インドネシア原料、静岡加工の商品がkg2000円程度の相場でした。
煮干は、香川、愛媛、広島県産中心の入荷で、kg1700~1000円中心の相場でした。
来月は、イカナゴ中心の入荷になりますが、高値予想です。

汐鮭、汐鯖

汐鮭は、年明け以降、荷動き悪く、相場高値安定。
本ちゃんは少なく、ロシア流しで代用。
汐鯖は、ノルウェー産は18尾サイズ中心の展開に。国産は原料が殆ど無く、相場強い。

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