野菜・果実の市況:平成28年3月
野菜は秋冬作から春作への切り替わり時期を迎えたが、主力品目では不安定な供給が目立ち、白菜は九州産地の供給量が増加せず高値相場が続き、キャベツは下旬にかけ春キャベツの出荷量が減少し、価格は上向いた。
果菜類の、トマト・胡瓜・茄子等は上旬に生育が停滞したが、中旬以降は供給量も増加し、価格も下げた。豆類は、鹿児島県産の不作で供給量が少なく、相場は堅調であった。野菜全体では、主力品目が品薄であった為、堅調な相場展開であった。
3月上旬においては、2月末から引き続き寒波の影響があり、入荷数量の減少となった。この為平年より単価高で推移した。
中旬以降は回復し、下旬にかけては平年より高温となったが日が目立った。その為、平年より一週間程度早く進んだ品目が多く、相場が不安定な時期が見られた。全般的には、数量減、単価高での販売となった。
主要品目の市況
馬鈴薯 |
北海道産の残量が例年よりかなり少なく、又、鹿児島県産も不作の為、馬鈴薯・メークイン共々高値で推移した。 |
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白菜 |
後続産地である九州物、特に長崎県産が雨などの天候の影響により、例年より出荷量が減少し、高値で推移した。 |
胡瓜 |
上旬については、成り疲れ等の影響で入荷量はやや少なめであったが、中旬以降は気温が上昇し徳島、愛媛県産の入荷により全体量は増え、価格は前年に比べ安値となった。 |
苺 |
上旬においては、寒波の影響で数量減少となり、若干単価高で推移したが、中旬より天候も回復し順調な出荷となった。下旬頃にかけて、気温は上昇し数量が大幅に増加し安値傾向となった。 |