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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2023年6月

鮮魚

6月の実績は、取扱数量29t(前年比46.4%)、取扱金額4,631万円(前年比64.5%)で推移しました。
天然魚の入荷が激減しました。特に甲殻類及びイカ類共に漁獲量が少ない影響から、浜値が高値のまま横這いで推移しました。養殖物に関しては、関連経費の値上げの影響を受け、取引価格が上昇しました。
市場の取扱量が減った要因として、取引価格の上昇により需要が減少したこと及び量販店が産地との直接買付が増加していることも影響していると考えられます。

冷凍魚

6月の実績は、取扱数量17t(前年比91.2%)、取扱金額2,459万円(前年比105.4%)で推移しました。
基本的に取引価格は横這いで推移していますが、他国の消費動向及び為替の動向次第で変動することを予想しています。

加工水産物

6月の実績は、取扱数量10t(前年比51.3%)、取扱金額1,518万円(前年比90.9%)で推移しました。
国内価格については、円安傾向が続いている影響を受け、強含みで推移しました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

大型サイズの出荷が減少した影響から、取引価格は高値で安定しました。
輸入品について、中国とアメリカからの引き合いが強く、入荷が不足したため、取引価格は高値で安定しました。

真鯛(天然・養殖)

天然:漁獲量が少ないため、取引価格は高値で安定しました。
養殖:養殖に係る経費が上昇していることから、7月より浜値が上昇し、単価の高い2.0kg超サイズの流通量が減少しました。

鰯・鯖

さば・いわし:各産地の漁獲量が少ないため、取引価格は高値で安定しました。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカ:漁獲量が極端に少なく、流通がほとんどありませんでした。
剣先イカ:例年に比べ、20%~30%取引価格が増加し、高値となりました。

貝類・うに

漁獲量が少なく、相対注文分でも、入荷が安定しませんでした。

冷凍かれい

原料価格は強含みで推移しましたが、製品価格は、高値による販売鈍化の傾向から、横這いで推移しました。

冷凍鯖・鰆

冷凍鯖:漁獲量が少なく、取引価格は強含みで推移しました。今後為替の動向次第では堅調に推移する予想です。
鰆:韓国産・中国産の原料とも在庫が品薄ですが、需要期の春以降強含みであった取引価格は、堅調に推移しました。今後も、10月の新物水揚げが始まるまで取引価格は堅調に推移すると予想しています。

冷凍えび

ブラックタイガー並びにバナメイエビは、共に不需要期であるために、産地の価格に連動してやや弱含みで推移しました。

ちりめん・煮干・丸干

梅雨の影響で海水温が安定し、大阪湾での水揚げ量が増加し始めましたが、安定供給ができない状況から取引価格は、強含みで推移しました。

汐鮭・汐鯖

汐鮭:取引価格は、紅鮭の豊漁の影響で搬入量が増えており、強含みから横這いに推移しました。今後は、安値への動向を注視しています。
汐鯖:取引価格は、強含みで推移しました。

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