ホーム > 統計室:市況情報 > 鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2023年8月

市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2023年8月

鮮魚

8月の実績は、取扱数量33t(前年比60.1%)、取扱金額5,318万円(前年比74.5%)で推移しました。
天然魚は、不漁及び関連経費が上昇したことから、浜値も上昇しました。その影響により、注文商品の取引価格の調整で集荷が難しい状況でした。例年にない海水温の上昇により、夏枯れ状態が続いており、北海道産のさんまや大羽いわしも流通量は若干数で推移しました。

冷凍魚

8月の実績は、取扱数量19t(前年比101%)、取扱金額2,652万円(前年比106.3%)で推移しました。
為替が先月以上に円安で進んでおり、原料価格及び製品価格共に全体の相場は上げ基調に推移しています。

加工水産物

8月の実績は、取扱数量11t(前年比86.7%)、取扱金額1,558万円(前年比110.9%)で推移しました。
国内市場の製品価格については、強含みから横這いへ推移しました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

生マグロは、小型サイズの取引が主でした。また、輸入品に関しては経費上昇により価格が安定しませんでした。価格は、高値で安定しました。冷凍マグロも同理由により、高値で安定しました。

真鯛(天然・養殖)

天然:例年より漁獲量が少ないため、各産地の浜値は高値で安定しました。
養殖:在池量は若干減少し、特に大型サイズの在池量は若干不足しましたが、関連経費上昇による価格上昇の影響で、取引数は減少したことで、在池量は安定しました。

鰯・鯖

さば・いわし:漁獲量が極端に少なく、入荷がほぼありませんでした。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカ:漁獲量が極端に少ないことから、品薄状態が継続しました。浜値が高値で推移し、相対取引でも取引価格の調整が難しい状況でした。
剣先イカ:漁獲量が激減し、相対取引分のみの対応となりました。

貝類・うに

貝類・うに共に高値で安定し、相対取引分のみの対応となりました。

冷凍かれい

為替が先月以上に円安で進んでおり、原料価格及び製品価格共に前月に引き続き、高値を横這いに推移していました。

冷凍鯖・鰆

今後は、全国的に原料価格・製品価格共に、相場が上げ基調になると予想しています。

冷凍えび

ブラックタイガー:産地の価格に連動して横這いで推移しました。
バナメイエビ:量販店向けの需要が低調でしたが、国内在庫が少ないことから価格は横這いで推移しました。

ちりめん・煮干・丸干

月始めの価格は、高値で横這いでしたが、漁獲量が若干好調となったことから、相場は弱含みで推移しました。

汐鮭・汐鯖

月始めの価格は、横這いでしたが、豊漁の影響などから相場は、若干の弱含みで推移しました。

ページトップへ