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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2023年9月

鮮魚

9月の実績は、取扱数量33t(前年比66.6%)、取扱金額5,500万円(前年比81.2%)で推移しました。
漁から商品販売までの経費が大幅に値上りしたことから、漁への出港数が減少し、浜値が高騰しました。相対注文でも価格が高く、取引が難しい状況でした。

冷凍魚

9月の実績は、取扱数量19t(前年比124.9%)、取扱金額2,838万円(前年比130.7%)で推移しました。
不漁等による原料供給量の減少と前月に比べて円安が進んでいることから、取引価格は強含みにて推移しました。今後は、他国の動向や為替の動向が変動することで取引価格が横這いへ推移する可能性も予想しています。

加工水産物

9月の実績は、取扱数量9t(前年比57.7%)、取扱金額1,535万円(前年比96.7%)で推移しました。
エネルギー価格・資材費・人件費の費用増加により、各社の製品価格の値上げが進んでいるが、需要の低迷の影響から、取引価格は横這いで推移しました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

生マグロ:先月から継続して、大型サイズの出荷が減少している影響から、高値安定が継続しました。
冷マグロ:関連コストの大幅な上昇から、高値で安定しました。

真鯛(天然・養殖)

天然:時化の影響から漁獲量が減少しました。
養殖:在池量は若干減少しています。特に大型サイズの在池量が減少し、価格が上昇傾向となりました。

鰯・鯖

いわし:先月に続き、漁獲量が少ないため、浜値も高値が継続しています。
さば:漁獲量が少ない状況が続いています。

スルメイカ・剣先イカ

漁獲量が少なく、各産地は品薄状態のため、価格が高値であることから、入荷数が減少しました。

貝類・うに

浜値が高値のため、取引数量は減少傾向となりました。

冷凍かれい

為替の円安による輸入コストの上昇により、先月に引き続き高値で横這いに推移しました。

冷凍鯖・鰆

新物の水揚げが始まりましたが、浜値は高値横這いで推移しました。今後、為替相場が価格に影響しますが、一定期間は、横這いで推移すると予想しています。

冷凍えび

ブラックタイガー:業務用用途では販売数が比較的に好調ですが、量販店への販売数が鈍く推移しました。
バナメイエビ:為替が円安傾向ですが、価格は横這いで推移しました。

ちりめん・煮干・丸干

漁獲量が少なく価格相場は、強含みで推移しました。

汐鮭・汐鯖

定塩製品については、原料価格と同様に製品価格は横這いで推移しました。

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