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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2023年10月

鮮魚

10月の実績は、取扱数量35t(前年比58.8%)、取扱金額5,712万円(前年比77%)で推移しました。
海水温が高く各魚種全般的に不漁となり、特にさんまやいわし、スルメイカ等の不漁が目立ちました。前月から引き続き浜値は、高値横這いを継続しました。なお、海水温の上昇による不漁以外にも、重油の値上げによる出漁回数の減少も高値への要因に大きく影響しました。

冷凍魚

10月の実績は、取扱数量17t(前年比107.9%)、取扱金額2,719万円(前年比116.2%)で推移しました。
全般的な原料供給量の減少と各社想定以上の円安傾向が進んでいることから取引価格は、強含みで推移しました。

加工水産物

10月の実績は、取扱数量10t(前年比96.9%)、取扱金額1,451万円(前年比97.3%)で推移しました。
国内市況については、横這いで推移しました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

生・冷凍共に高値で安定しました。

真鯛(天然・養殖)

天然:時化の影響で出漁回数が減少したこと並びに海水温の上昇により水揚げ量が減少したことで、浜値は例年と比べ高値となりました。
養殖:全体的な在池量は安定していましたが、大型サイズは不足が目立ちました。

鰯・鯖

いわし:全国的に不漁による漁獲量減少から例年と比較すると、かなりの高値で安定しました。
さば:例年に比べ流通量は少なく、特に大型サイズの流通が少ない状況でした。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカ:不漁による漁獲量減少から高値で安定しました。
剣先イカ:浜値高から需要が減少し、入荷数が減少しました。

貝類・うに

貝類:入荷はありますが、全般的に流通数は、少量でした。
うに:注文による発注でも商品確保が困難でした。

冷凍かれい

為替の円安による輸入コストの増加により、先月に引き続き高値横這いで推移しました。

冷凍鯖・鰆

製品価格は、貯蔵製品等の安値製品がなくなり、相場は強含みで推移しました。今後は、新物相場へと移行します。

冷凍えび

ブラックタイガー:業務需要が堅調であること並びに産地の価格上昇に連動して価格は、強含みで推移しました。
バナメイエビ:産地価格に連動してやや弱含みで推移しました。

ちりめん・煮干・丸干

ちりめん相場は、水揚げ量が上昇しましたが、産地価格が上昇したため取引価格は、強含みで推移しました。

汐鮭・汐鯖

定塩製品については、原料価格と同様に製品価格は横這いで推移しました。

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